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フィギュアスケート女子シングルの村主章枝(20=早大)は、長野五輪を観客席から見た。選考会では、SPで首位に立ちながら、フリーで自滅。荒川静香に逆転で代表を奪われた。「一生に1度あるかという、自国の五輪に出る機会を駄目にした」と悔やんだ。あれから4年。今年の全日本選手権で、今度はフリーでも荒川を抑え、五輪代表の座をつかんだ。
決して楽な4年間ではなかった。3年前から両足首の痛みは限界だった。医師に人工じん帯の手術を勧められるほどだった。テーピングで固めているが「1回巻いて15分しかもたない。3曲分しか踊ることができない」(父信孝さん)。新しいテープに巻き直しながら練習した。
前コーチから離れ、迷った時期もあった。元世界選手権女王の佐藤有香さんの父信夫氏の指導を3年前から受け始めた。「フィギュアスケートとは何かを教わった」。意識も変わった。派手なジャンプが注目される中で、特に演技力を磨くことによって、総合力を高めてきた。「跳ぶなら、体操選手や陸上の高跳び選手でいい。私はフィギュアスケートのアスリートなんです」。バレエのレッスン時間も増やし、157センチの体を大きく美しく見せる動きを研究した。
01年の4大陸選手権で優勝し、世界選手権で自己最高の7位。世界に名前と演技力が認められた。しかし、今月のNHK杯では五輪内定を確実視されながら、慢心から7位惨敗。一時は得意な3回転ルッツが決まらなくなったが、それも練習で克服。全日本選手権ですべての審判から最高得点を引き出した。
「神様は公平。厳しい試練を与えるけど、その人が乗り越えられるものを与える」。4年前も今も日本のトップには変わりないが、その実力は数段違う。【嶽岡晃樹】
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