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ジャンプ
竹内元康 トレーナー

吉岡よみがえらせた独自の筋トレ

 現役時代に果たせなかった夢を追いかけてきた。元ジャンプ選手の竹内元康氏(37)は、今年3月に勤務していた会社をやめ、トレーナーとして独立した。4月からは、ジャンプ全日本チーム吉岡和也(23)の所属先デサントと契約。主にコンディショニングについてサポートしている。

 選手としては、結果に恵まれなかった。名門・北照高から83年、たくぎんに入社したが、成績不振でわずか4年で退社。1度は競技から離れた。88年に現役復帰。92年アルベールビル大会選考会で優勝したが、過去の実績不足という理由で代表の座を逃した。結局、94年に引退するまで五輪出場はかなわなかった。

 しかし、そんな経験がトレーナーに転身するきっかけになった。自分に何が欠けていたのか―。そう自問自答し、試合までの体調づくりの重要性を痛感した。「この自分の経験を生かせる場所はないか」と考え、引退後にトレーニング方法を独学。幻のモスクワ五輪体操日本代表で整体治療の免許を持つ妻由佳さんの協力もあって、今春、トレーニングのプログラム指導を行う「アルファコンディショニング」を立ち上げた。

 縁がなかった五輪への思いを、吉岡への指導に注いだ。技術面は八木弘和監督(42)が担当するが、スキーをはかない時の練習メニューを作成。夏場から独自の筋トレを科し、筋力が低下していた吉岡をよみがえらせた。吉岡も「竹内さんのおかげで、最高の体調でシーズンに入れた」と信頼を寄せる。

 吉岡の五輪代表はほぼ確実。竹内氏もスタッフとしてソルトレークシティー入りを予定している。

 「海外の五輪を生で見るのは初めて。ようやく五輪に行けそうです。選手時代は苦労したが、ジャンプをやってきてよかった」。竹内氏の長い戦いは、ようやく1つの節目を迎える。【小林明央】

◆竹内元康(たけうち・もとやす)1964年(昭和39年)8月11日、北海道小樽市生まれ。10歳でジャンプを始める。北照高2年で全国高校総体優勝。同校3年でW杯デビュー。たくぎん退社後は東洋実業に所属。社会人では雪印杯、HTB杯で通算2勝。引退後4年間は、全日本のコーチも務める。弟卓哉氏(34)は東洋実業複合コーチ。

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