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岡田監督がW杯までに日本代表選手に求めるものは何か。高度な技術を身につけることではない。世界と対等に戦える強じんな体力を養成することでもない。「現在の自分の持ち味を出し切る」。ただそれだけだ。それが世界に勝つ唯一の方法だと考えている。 持論がある。「自分の能力には限りがある。それ以上は出せない」。自らも選手に公言している。「おれはザガロ(ブラジル代表監督)にはなれない。だけど今のおれを信じてついてきてほしい」。だからこそ、監督も選手に実力以上のものは要求しない。 しかし、全選手が力を出し切らない限り、世界で勝つことはできない。だから、この5カ月間は選手に常にパーフェクトを求めていく。「少しでも激しく、一歩でも速く、一センチでも正確に選手の限界まで伸ばす。そのためには練習でも100%力を出し切らないとダメなんです」。 世界と比較すると劣るところの方が多い。しかし、そこはあえて考えないようにする。「悪いところを考えると、どんどん不安になる。勝てる気がしなくなる。だから試合前はいいところばかりを考えるようにしています」。 23日、初代表に選出されたFW柳沢は「(他のFWの選手との)差を埋めたい」と話した。しかし、岡田監督自身はそれを求めていない。豪州合宿の初日に選手たちにこう言うつもりだ。「いいところがあるから選んだのだ。そこを出してくれればいい」。 【首藤正徳】
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