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岡田監督は常に選手の名前を書き込んだ手帳を持っている。代表発表前、この手帳には約50人もの候補選手の名前が記されていた。約1カ月間、小野剛コーチとともにW杯への基本的な戦略を練り上げ、リストアップした選手を入念にチェックして29人に絞り込んだ。 結果的に最終予選のメンバーで外れたのはFW高木一人だけ。「変化がない」「若手が少ない」と厳しく指摘する声もあった。岡田監督はこれにこう反論する。「僕は純粋にW杯を戦えるベストの選手を選んだ。なぜ選手を入れ替える必要があるの? 代表の目的は新鮮味を出すことじゃない。勝つことなんです」。 決して能力順に選手を選考したわけではない。年齢も関係ない。あくまでチーム内の分担を考えて選んだ。特に今回はポジションごとにテーマを絞って選考した。FWはスピードのある若手。力のある選手がそろっているMFはバックアップ選手を。そしてDFもスピードのあるつなぎ役。 代表選手以上に個人技の優れた選手はいる。身体能力の高い選手もいる。しかし、世界を相手に1対1で勝負しても勝てない。「効率的、組織的に戦うしかないんです」。だからこそ、選手個々の役割と連係を重要視した。 2月の豪州合宿からは代表選手に自分の目指すサッカーの共通イメージを植え付けていく。「批判している人よりも、ずっと僕の方が考えて選手を選んだ。自分の目で見て納得して決めたんです。自分を信じてやるしかない」。残り5カ月間で、「世界に勝つ」チームを完成させる。 【首藤正徳】
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