岡田イズム検証5

 年が明けても岡田監督への取材やテレビ出演依頼が殺到している。しかし、サッカー関係以外の仕事は受けつけない。NHK紅白歌合戦の審査員を断り、高額ギャラのCM出演も固辞している。

 「指導者は陰の存在」が持論。確かにプロ野球や世界のサッカー界には名監督がいる。しかし「僕はいい指導者になりたいわけじゃない。監督は表彰台にも上れない。金メダルもかけてもらえない。いい選手、いいチームをつくりたいだけです」。

 かたくなな姿勢は、選手への無言の警鐘でもある。最終予選終了後、選手たちにこう話した。「一喜はしていい。しかし、二喜、三喜は必要ない。W杯があるんだから」。自分がCMやテレビに出演したりしていては示しがつかない。言ったことへの責任は貫く。

 「選手がテレビに出るのは自由」と言う。しかし、あくまでプロとしての自己管理が第一。「練習するだけがプロじゃない。休養して栄養を取ることも仕事。オフに芸能人のような生活をしてたら休養ができない。その影響は必ずグラウンドに出てきますから」。

 岡田監督は豪州合宿までに「80%以上のコンディションに仕上げてこい」と公言している。オフ期間もほとんどの選手が岡田監督と同じようにサッカー関係以外の仕事は断って自主トレに取り組んでいる。休養明けの2月、岡田ジャパンは心身ともトップギアでスタートを切る。

【首藤正徳】
連載「夢、W杯」

   [目次]


目次 | W杯メーンページ