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「日本の勝利は日本人の地球愛につながる」。あまりに極論ではあるが、これが岡田監督のサッカー哲学の根底にある。 説明するとこうなる。現代は大量消費社会である。子供に人気のゲーム機などは回転率が非常に高い。やがて地球の資源も枯渇する。だが、サッカーは物を消費しない。地球環境のためになる。だからJリーグを日本に根づかせる必要がある。「そのために日本代表は勝たなければならない」。 早大時代に恩師に教えられた「愛の5段階評価」に感銘を受けた。恋愛術ではない。人生のレベルを表す基準だ。下から順に自己愛、恋愛、家族愛、人類愛、地球愛。常に「自分はどの段階で考えられるか」と意識してきた。指導者になって、人類愛や地球愛を強く考えるようになった。 コーチ留学していたドイツでサッカーの魅力を再認識した。日曜日にはすべてのデパートや店が閉まる。散歩を楽しんだり、サッカーを観戦するしかない。最初は不便にも思えたが、次第にこの生活が本当に有意義になった。家族で散歩すると心が豊かになった。地球環境を変え得るサッカーの計り知れない可能性に気づいた。 大学卒業前、就職活動で某テレビ局を受けた。スポーツ番組の仕事をしたかったわけではない。環境問題のドキュメンタリーを制作したかった。結果的には入社試験の段階で落ちた。だが、日本代表監督となった今も地球環境への思い入れは強い。 「W杯で優勝しても人のためになるとは思わないけれど、それでJリーグが根づけば人のライフスタイルを変えることができる」。岡田ジャパンは地球愛を心に秘めてW杯を戦い抜く。 【首藤正徳】
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