代表選手の武器紹介

中西 永輔

 DF中西(24=市原、写真)はテクニック以上に、気持ちの面での積極性で代表生き残りをかける。右サイドバックとして、攻め上がりが持ち味。それを支えるのは、果敢に攻めようとする「特攻精神」だ。「ガンガンいく姿勢を見せたい。それが自分らしさ」と、笑いながら話した。

 小さいころから、負けず嫌いで目立ちたがり屋だった。その性格がプレーに表れている。四日市中央工(三重)2年時に、チーム事情で攻撃的MFからサイドバックに転向した。しかし、守備だけに専念しなかった。ボールを持てばドリブルでサイド、中央を突破してゴールを狙った。市原入団後も、攻撃陣がシュートを打てないと最後尾から攻め上がった。Jリーグ通算17得点は、代表DF9人中で最多。「得点を奪ってこそサッカーが身上」だ。気持ちは常にMF、FWの一人だった。

 密集地帯に平気で飛び込んだ。タックルは何度も受けた。そのため体のあちこちに打撲のあとや、あざが残っている。昨年11月8日のW杯最終予選カザフスタン戦(国立)では、二人の相手と競り合って左肩関節をねんざした。しかし、弱音は吐かなかった。チーム関係者は「左肩のケガが悔しかったことは確かでしょう。でも怖がっていてはサッカーができない。それが中西の持ち味なんです。時には痛みを隠し通すこともありました」と話した。

 W杯最終予選で代表入りしたものの、5試合に出場しただけ。フル出場はない。「代表では慣れない部分がありました。持ち味? 全然発揮していないですよ」と振り返る。代表残留を疑問視する声もある。さらに右サイドバックには名良橋(鹿島)という大きなが城が立ちはだかる。だからこそ、中西はだれにも負けない攻撃的な姿勢をアピールする。

連載「夢、W杯」

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