代表選手の武器紹介

森島 寛晃

 大激戦となった攻撃的MFのレギュラー争い。パスの中田、ドリブルの増田、運動量の北沢と、マスコミへの登場は華やかな選手ばかり。だが、豪州で最も果敢なプレーをみせているのが、地味なイメージが定着した森島寛晃(25=C大阪)だ。

 12日の紅白戦では、左サイドから、右足でのゴールを決めた。この日午前のシュート練習ではミスを連発して、岡田監督に注意を受ける場面もあったが、昨年10月11日のW杯最終予選ウズベキスタン戦で、1対1の決定的場面を外した消極的な姿はない。

 「いつも危機感は持っているが、この合宿は特別です。だれが相手でも、負けない。ボクは前線への飛び出しで勝負したい」。168センチの小さな体だが、運動量は抜群。柔らかいボールタッチに、正確なパスも武器。3年前から代表に定着、戦術理解度は高い。MF陣では北沢、山口に続く35試合の出場数を誇り、経験も豊富。そこに“だれにも負けない”という精神力がついてきた。

 年末年始に故郷広島に帰省した時だ。15歳まで在籍した大河(おおこ)FCに顔を出せば、子供たちに「頑張って」と言われ続けた。代表の座が揺らぎ始めた森島は「この子らの真剣な声援がうれしかった」。

 1月下旬からは大阪で自主トレを始め、2月4、5日とC大阪の宮崎合宿に参加してきた。松木新監督の「走れ」指令にも、涼しい表情でこなした。豪州には万全の状態で臨み、際立った動きは当然。存在感の点では口数の少なさで損はしているが、積極性の出た森島が、岡田ジャパンの屋台骨を支えることは間違いない。

連載「夢、W杯」

   [目次]


目次 | W杯メーンページ