代表選手の武器紹介

斉藤 俊秀

 「ポスト井原」と呼ばれ続けてきた斉藤俊秀(24=清水)は、「頭」で勝負する。といっても空中戦の強さではない。文字通り頭の良さ。ほかの選手がまねできない、考えたプレーで代表生き残りをかける。

 的確なポジショニング、カバーリングの良さ、読みも鋭く、競り合いも強い。しかし、天性のセンスがあるかといえば違う。すべては、斉藤が努力でつかんだもの。常に向上心を失わない。勉強家なのだ。

 清水でコンビを組む元日本代表の堀池は「吸収力がすごい。(プロになって)たった2年でこれほど力をつけるとは」と舌を巻く。何でもどん欲に取り入れ、自分のものにする。漠然と試合を見ることもない。ほかの選手のプレーを分析し、そのいい面を吸収する。

 アルゼンチン代表で活躍し「頭脳的な指揮官」といわれたアルディレス監督は「斉藤の頭の良さは抜群。将来、必ず日本代表の主将になる男だ」と絶賛する。知将からも多くのものを学んだ。世界のプレーを吸収した。「アルディレスの申し子」ともいわれる。

 早大時代、ポルトガル語を勉強していた。英語も話せる。常に先を見て、学ぶ姿勢を忘れない。だからこそ、ほかの選手の信頼も厚い。1995年の福岡ユニバでも主将を任され、優勝に輝くことができたのだ。

 清水東卒業時、Jリーグ のチームにも誘われた。しかし「Jリーグは将来が見えない」と判断して早大入り。清水入りしたのも、出身地だからではなく「外国人抜きで考えたら、清水の戦力が最も高かった。高いレベルでプレーしたい」という理由からだ。冷静に先を見て行動し、考えて納得して動く。そんな斉藤の頭は、日本代表の「頭脳」にもなりうる。

連載「夢、W杯」

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