岡田ジャパンの「キーワード」

 「100%」。サッカーを語る岡田武史監督(41)の口から、もっとも高い頻度で出てくる単語はこれかもしれない。

 昨年のW杯最終予選、ウズベキスタン戦(10月11日)を前に監督に就任すると、「100%ファイトしないやつは使わない」と断言した。昨年末には、U―12(12歳以下)の選手たちを相手にしての講演で「100の力を出せ。110の力なんて出せない。100%の力を出せば、結果はどうなっても気にすることはない」と話した。

 その思想は、今月20日までの豪州合宿でも変わらなかった。FW柳沢が練習中にループシュートを外すと、いきなり「その一発で負けることもあるんだぞ!」と雷を落とした。「ボクは練習で100%ファイトしないやつを試合で使う勇気はない」という。

 岡田監督は、「100%理論」の理由をこう話す。「運は敵味方五分五分にやってくるもの。でも、100%を目指してやっていなければ運をつかむチャンスを逃す。練習にも100%の力で臨まなければ、必ず本番でも運をつかめないものなんです」。勝負が時の運ならば、その運をつかむために全力を尽くすべき。岡田監督はそう考える。

 だから、昨年末に選手選考のために試合を視察する時には遠くても自ら出向いた。「見に行った試合でアピールできない選手は運をつかめない選手。そういう選手をボクは選ばない」。普段から全力でプレーをしていれば、「御前試合」でもアピールするだけの運をつかめるはず。「うまいだけの選手はいらない」と言うには、理由がある。

 「サッカーのことをボクほど考えている人は世界中にいない」。選手に要求するだけでなく、自らも100%。岡田監督には、妥協も後悔もない。 【サッカー取材班】

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