ダイナスティ杯出場国

 香 港

 香港は、夢の世界舞台への第一歩として今大会に臨む。当初、この大会は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が参加していた。しかし、前回大会で北朝鮮が参加を辞退したため、香港が「代理」となった。香港もまた、日本、韓国、中国と同じ東アジアの一員。W杯への夢は抱いている。

 昨年12月、W杯組み合わせ抽選会のために世界中の目が集まったフランスのマルセイユ。ここで行われたFIFA(国際サッカー連盟)の理事会で、香港は中国とは別の独立した協会として認められた。昨年7月1日の中国返還後も「香港」としてのW杯挑戦が許されたのだ。

 英国領だった香港は、日本よりはるかに身近にW杯を感じてきた。1966年イングランド大会では「地元」イングランドの優勝にお祭り騒ぎになった。衛星放送では早くからW杯を中継し、十数年前には日本から香港へ「W杯テレビ観戦ツアー」が組まれたほどだ(今では考えられないが)。

 香港の国内リーグは、日本よりも19年も早く46年に始まっている。56年には、地元開催の第1回アジア杯で3位に入った。しかし、イングランド人が中心となるリーグ戦で代表チームのレベルは上がらず、ここ数年は低迷を続けている。

 今回は、国内の強豪クラブからイングランド人を招集し、香港選抜として出場する。しかし、香港協会の目標は代表につながる「香港人」の強化。3人のイングランド選手を帰化させたのも、その表れだ。「W杯に出場できる日を夢見ている」と協会関係者は言う。中国返還後、初のアジアの公式大会となる今大会は、新しい香港のW杯への挑戦のスタートになる。【サッカー取材班】


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連載「夢、W杯」

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