Jリーグの大物たち

ジョルジーニョ(ブラジル代表)

 元ブラジル代表の鹿島MFジョルジーニョ(33)はこの日、鹿嶋市内の自宅で優勝を見届けた。テレビ観戦だったが、喜びを分かち合った。そのジョルジーニョはW杯でのサイド攻撃の重要性を訴える。「相手ディフェンスを崩すには一番有効なんだ」。1995年の鹿島入団後はボランチ。しかし本職は「世界一」と称される右サイドバック。DFだが攻撃陣の一人としての自負がある。

 94年米国W杯。全7試合にフル出場して優勝に貢献した。右サイドバックとして、1次リーグのカメルーン戦で追加点を、決勝トーナメント準決勝スウェーデン戦では決勝点をアシストした。ともに右サイドから果敢に攻め上がってのセンタリングから生まれた。

 W杯のような世界レベルの試合では、DFの能力は高い。相手が守備を固める中央からの攻撃は、困難を要する。攻めるためには両サイドから切り崩すしかない。身体能力、個人技で劣る日本にとっては、W杯勝利の生命線になる。だからこそジョルジーニョは言う。「勝利のカギを握るかもしれない」。

 89年から5季在籍したドイツ・ブンデスリーガの経験が原点だ。当時のドイツは組織的なサッカーが重視された。右サイドバックを務めたジョルジーニョの働きは、そのスタイルにマッチした。ブラジルの選手はもともと個人技に優れていたが、米国W杯では組織力も機能した。その象徴がサイド攻撃だった。

 「今の日本は中盤もそうだけど、サイドバックがいい。センタリングの精度も上がっているし、レベルも高くなっている。特徴を生かせれば」と話す。日本代表サイドバックは名良橋、相馬と、鹿島のチームメート。その二人に、自身の4年前をダブらせている。

【サッカー取材班】

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連載「夢、W杯」

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