Jリーグの大物たち

リトバルスキー(元ドイツ代表)

 元西ドイツ代表のリトバルスキー(37)は、日本代表の岡田監督が掲げた「1勝1敗1分け」の目標に首を横に振った。「冗談じゃない。ドイツ人なら、たとえ初出場でも、身のほど知らずと言われても、全勝を目指す、と言うね」。82年スペイン大会から3大会連続出場で優勝1回、準優勝2回。抜群の成績を残した天才ドリブラーは、勝利にこだわって言った。

 市原、仙台で5シーズン活躍して昨年引退。日本で指導者となるために「充電中」のリティは、日本代表にも厳しい。「攻撃や守備のシステムなど、サッカーに関することばかり準備しているようだが、それより大事なのは大観衆の前でプレーする自分をイメージすることだ」と言い切る。

 優勝以外は許されないドイツ。22歳の時の82年大会ですい星のように「世界デビュー」したが、準優勝で酷評された。86年も準V。「W杯で負けたら、代表選手は1年間は国内でブーイングのあらしにさらされる」と言う。大舞台の中で覚えたのは「ずるさ」だった。

 「日本人はきれいなプレーをしようとしすぎる。それでは、絶対にアルゼンチンには勝てない」。相手のユニホームのつかみ方、うまい時間つぶしの方法など、あらゆる手を使って勝利にこだわれと言う。「どうしても勝ちたい、という気持ちがどれだけあるかだ」。何が何でも勝たなければならない。そんな修羅場をくぐっているからこそ「全勝を目指せ」と言うのだ。

【サッカー取材班】

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連載「夢、W杯」

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