Jリーグの大物たち

高正云(C大阪−韓国)

 韓国代表MF高正云(コ・ジョンウン、31=C大阪)は、代表の座を約9年間も守り通してきた。だが、今年に入り、キングス杯、ダイナスティ杯、さらに4月1日の韓日親善試合もメンバーから落選。「赤兎馬(チョックトマ)」と呼ばれた韓国の英雄が、危機に直面した。

 理由は昨年末、車範根(チャ・ブンクン)代表監督を批判するような高のコメントが韓国内の記事となって以来といわれる。1990年イタリア大会、94年米国大会と、W杯連続出場していただけに、今回も当然、チームの精神的支柱だった。

 だが、当の本人は至って冷静だ。「自分は今、C大阪での仕事に全力投球したい。今年こそJリーグで優勝することしか考えていない」。今季から副主将に選ばれ、C大阪への責任感でいっぱいだ。

 その高がエールを送る人物が、カズ(川崎)だ。「日本はオフト監督時代が一番強かった。組織、戦術とも素晴らしかった。カズとラモスはFWとMFの強力なラインだった」。

 特に高と同い年のカズは、最近は代表落ちの可能性も出てきた。ともに90年代のチームを支えてきたエースだけに、高自身を含めて「必ず代表の中心でプレーできるはず」という信念を秘めている。

 フランス大会まで3カ月を切った。「経験」という貴重な力を持つ高とカズの存在は欠かせない。今日開幕のJリーグで、高は「最高のプレーをする」と約束する。それは中田、城、崔ら日韓の若手への挑戦状にもなるからだ。

【サッカー取材班】

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連載「夢、W杯」

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