前仏代表監督・ウリエ氏に聞く

 前フランス代表監督でFIFA(国際サッカー連盟)技術委員のジェラール・ウリエ氏(50)は、天然芝のフィールドが並ぶ風景を見て、驚きの表情を隠せなかった。22日に福島県双葉郡のJヴィレッジを訪れた。「僕は50年間生きてきたけど、こんなに素晴らしい施設は初めて見た。すべての必要なものがそろっている」。日本サッカー界初、昨年6月に完成したナショナルトレーニングセンター(通称トレセン)に、舌を巻いた。

 しかし、トレセンに関しては、フランスの方が先輩だ。パリ郊外のクレールフォンテーヌにあるフランス・ナショナル・トレーニングセンター(CTNF)。1988年にオープンし、今年6月で10周年。それを記念するように、地元でW杯が開かれる。8面のグラウンド、体育館、スポーツ医学センターなど、必要なものはすべてそろう。世界でも最高級のサッカー専用施設といわれている。

 日本はようやくW杯出場を決めたサッカー後進国。そんな国にも「トレセン」と呼べるものがあったことに、ウリエ氏は驚き、称賛の言葉を並べたようだ。「こんな素晴らしい環境で、若い選手が伸び伸びと育ってほしい」。日本のサッカー界は、世界的にも認められるハードとソフトがようやく整った段階にいる。

 Jヴィレッジの高田豊治副社長は「お世辞かもしれないですけど、海外から来られる方は同じことを言いますねえ」と話した。豪華なトレセンが似合う国になるために、フランスW杯ではぜひ、1勝を挙げたい。

【サッカー取材班】


◆Jヴィレッジ

 東京電力が原子力発電所の増設とともに、福島県双葉郡の楢葉、広野両町に建設。昨年6月に完成した。国内最大のサッカー専用トレーニング施設。12面のサッカーグラウンド(うち1面は人工芝)のほか、屋根付き練習場、260人収容のホテル、コンベンションホールなどを備えている。「株式会社日本フットボールヴィレッジ」(社長は佐藤栄佐久福島県知事)が運営している。



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連載「夢、W杯」

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