4・1 W杯共催記念 日韓戦

 人気を集めたのは中田だけではなかった。この日、日本代表が到着したソウルの金浦空港や、練習場には韓国の女性ファンが殺到した。川口、城、柳沢といった若手選手が姿を見せると空港ロビーには一斉に黄色い嬌(きょう)声が上がり、川口が座る移動バスの窓には「I Love You」といったメモがびっしりと張られた。

 つい最近まで、韓国国民が日本のスポーツ選手のファンになるということは極めて珍しいことだった。今でも両国の対決に「特別な意識がある」という代表選手は少なくない。だが、この日の女性ファンたちの行動は、確実に歴史的背景による影響が薄まりつつあることを感じさせた。

 現在、韓国では日本の音楽は解禁されていないが、ロックグループの「X―JAPAN」、アイドルグループの「SMAP」などは少女たちの間で大人気を集めている。衛星放送でJリーグの試合も見られる。日本の若者向け雑誌も手に入りやすくなった。カラオケ店には日本の歌がずらりと並ぶ。日本の文化に触れる機会が多くなった若者が、日本のファッションをまねることも珍しくなくなった。

 昨年11月にソウルで行われたW杯最終予選の日韓戦では「一緒にW杯へ行こう」の垂れ幕が出された。今回の韓国戦は、「W杯共催記念試合」。日韓の橋渡し役の一端は、間違いなくこの日、空港や練習場に集まったファンたちが担っている。

【サッカー取材班】

中田ギャル泣き出す

 3月31日付日刊スポーツから 「ヒデ人気」が、海を越えた。サッカー日本代表は30日午前、4月1日のW杯日韓共催記念試合(ソウル・五輪スタジアム)のため韓国入りした。新司令塔のMF中田英寿(21=平塚)の元には、韓国の若い女性ファンが殺到。午後の練習終了後は、中田一人のために12人の警備員がつく「厳戒態勢」が敷かれた。昨年5月21日の韓国戦(国立)で代表デビューしてから10カ月。中田はひと回り成長したキラーパスで韓国ファンにも強烈にアピールする。

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連載「夢、W杯」

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