世界で戦った「日本代表」からの 
アドバイス

田村亮子(柔道世界選手権V3)

 女子柔道のエース田村亮子(22=トヨタ自動車、写真)は戦う前から世界一を意識している。練習の時間や方法を海外の強豪と比較して一番を目指すわけではない。日本にいる間の練習で自分自身の中にある体力と技術の限界を追っている。五輪、世界選手権前はいつもトレーニングで「自己新」に挑んでいる。

 日本代表には、日本にいる間に世界一の練習をしてほしい。自分はどんなことも100%、全力です。1、2時間の練習をいつも限界までやります。大会前1カ月間は、家に帰ると汗びっしょりなのにおふろに入る元気もなくて寝てしまいます。食べ物をかむのもつらいんですよ。でも練習後にすごく満足感が出ます。

 毎回、限界まで達する練習を積み重ねていけば、限界のレベルも少しずつ上がる。1カ月間もそんな極限のトレーニングをこなし続けられる原動力は、田村自身の負けず嫌いの性格が反映されている。

 いつもだれにも負けたくないから頑張る。日本一になるには、日本一の負けず嫌いになること。世界一になるには世界一の負けず嫌いになることだと思っています。だから自分は試合中にケガしても包帯なんか巻きません。弱いところはみせたくない。日本にとっては初のW杯ですが、世界に勝つには絶対に勝つという気持ちが大切。世界一の練習ができれば、気持ちも盛り上がります。

【藤中栄二】

田村亮子(たむら・りょうこ) 1975年(昭50)9月6日、福岡市生まれ。城浜小2年で柔道を始める。城香中3年で福岡国際を制覇。福岡工大付高―帝京大―トヨタ自動車。世界選手権は93、95、97年と3連覇。五輪は2大会連続銀メダル。

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連載「夢、W杯」

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