前線基地は今 エクスレバン

 日本代表は5月27日からスイス・ニヨンで合宿する。6月5日にはフランス・エクスレバンに入る。当初は選手の負担を減らそうと、専用機で移動する予定だった。ところが、両市の空港間での専用機の発着許可が出なかった。そのために、バスで移動することになった。しかも、その途中の高速道路が建設中だった。

 両市間の距離はおよそ110キロ。ニヨンから40キロほど走ってフランスとの国境を抜けると、サンジュリアンという町がある。そこから先の高速道路が工事中だった。近くにガソリンスタンドがあったが、店員は「2000年ごろまでに完成する」という。その言葉通りにトラックの出入りする気配はなく、工事もしていない。

 エクスレバン方面に高速道路で行く場合、一度イタリア・ミラノ方面に向かい、大きく迂回(うかい)しなければならない。この場合、30キロほど移動距離が増える。迂回したくなければ高速道路を下り、一般道を20キロほど利用することになる。W杯へ仕上げの合宿を終えての移動は、選手の体に負担と関係者も心配し、当初の飛行機移動案となった。しかし、心配は無用だった。

 スイスとフランスの高速道路は、右側通行の片道2車線。制限速度はトンネル内を除き130キロだが、走行中の車のほとんどは150キロ以上出している。フランスとの国境では、パスポートは見もしない。一般道を利用した場合も、1車線の峠道で谷越えのつり橋を渡り、アルプスの山並みを見ながらのドライブ。30分ほどで高速道路に合流する。

 移動時間は高速道路の場合1時間20分、一般道を通った場合は1時間10分。渋滞もなく時間も計算できる。どちらの道順にしても、横浜Mが鹿嶋に移動するのと変わらない。陸路移動は肉体的負担にはならず、ちょっとした息抜きのドライブとなりそうだ。

【大崎公一郎】

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連載「夢、W杯」

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