ベンゲル元名古屋監督が日本解説W杯64試合が見られるのは、カナル・プリュスだけ!」。フランスのテレビでは今、こんな派手なCMがオンエアされている。フランス国内最大の有料テレビ局「カナル・プリュス」が、豊富な資金力で、フランス大会の放送権を獲得した。もちろん日本戦も生中継する。日本戦の解説は元名古屋監督で現在イングランドのプレミアリーグ、アーセナルを指揮するベンゲル氏だ。中継責任者のシエリー・ジラルディ・スポーツ局長は「ベンゲル氏にお願いしました。日本に詳しく、フランスではモナコの監督を務めたこともあり、全国民が知っていますから」と起用の理由を説明した。 同局は現在120以上のチャンネルを持つ。フランス大会では、同時間帯に2試合行われるケースもあるが、2チャンネルで同時中継する。日本戦はブラジル戦などほかのカードに比べて注目度が低い。それでも局長は「W杯ではどこの国も大切。有料放送ですから、視聴率は関係ない」と話した。 現在、同局は32カ国の事前特番を制作中。テーマは「子供たちに夢がある」。32カ国のサッカー好きな子供たちを取り上げ、その国のサッカー文化、歴史を紹介する予定だ。 同局は、フランス大会で35台のカメラ、300人のスタッフを投入する。「練習風景や会場周辺のムード。ロッカールーム付近にもカメラを配置したい」(局長)と多角的に試合を取り上げる。 試合では新兵器「360度カメラ」も導入する。会場内にレールを敷き、あらゆる角度からプレーを検証できる。局長は「W杯では初めての技術です。シュートの打ち方など、映像ではこれまでにない広がりが出てくると思います」と自信をみせていた。 【大崎公一郎】
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