テレビ局の対応は

 7月に行われる参院選挙が、W杯の放送スケジュールに影響を与えている。NHK総合の番組編成が、まだ決まっていないのだ。7月12日は参院選挙の投票日になることが濃厚。投票日前には、政見放送があり、対応に苦慮している。

 NHKでは「日本戦3試合と開幕試合(ブラジル―ノルウェー)、準決勝、決勝は生放送したい」との意向を明らかにしている。フランス大会は日本が出場する初めての大会。開幕戦の視聴率がよければ、予定以外の注目カードの試合を放送枠に組み入れたい。

 しかし、7月12日が投票日に決まれば、政見放送との兼ね合いが問題になる。ほとんどの試合は日本時間の深夜に行われるため影響はないが、準々決勝などは日本時間午後11時半にキックオフ。生放送することになれば、通常のレギュラー番組に加え、政見放送の枠も設けなければならない。NHK関係者は「せっかく日本が初めて出るW杯で、視聴者の方の注目度も高いのに、思うように番組を編成できないのは頭が痛い」と苦笑する。

 現在のところ、参院選の投票日は7月12日が有力。国会の会期延長となれば、同19日、もしくは26日にずれ込むことが予想されている。19日は、海の日を挟んで3連休の中日、26日は夏休みに入っており、高い投票率が臨めないことから、衆参同日選挙になることも予想されている。自民党の野中広務幹事長代理は「衆参同日選挙はあり得ない」と話すなど、事態は流動的だ。

 NHKのW杯中継担当者の一人は「番組中継だけではなく、特番の準備で今は一番忙しい時期。早く投票日が決まってほしい」と、選挙の行く末を見守っている。

【サッカー取材班】


◆NHK衛星第1の放送計画
 全64試合のうち日本戦を含め、56試合を生中継。64試合すべてを試合当日、もしくは翌日に再放送する。ハイライトは計9本の番組がある。再放送、ハイライトを含む放送時間は計302時間25分。米国大会の196時間37分に比べ、1・5倍以上だ。

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