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W杯アジア最終予選速報
ニッポン!W杯だ!
勝負を決めたのは、最終予選初出場の岡野だった。延長後半13分、俊足を飛ばして、GKがはじいた球に滑り込み、ゴールにねじ込んだ。岡野自身にとっては、つらい最終予選だった。初戦から最終戦まで毎回召集されながら、試合には1度も出る機会がなかった。カズや呂比須が警告の累積で欠場したカザフスタン戦も、スタメンの声はかからなかった。しかし、腐らずにその時を待った。そして迎えた大一番、最高の舞台で出番がやってきた。延長戦からピッチに立つと、これまでのうっぷんを晴らすかのように、走り回った。延長前半13分には、GKと1対1になりながら、パスを出して逸機した。久々の出場で弱気になっていたが、このミスで吹っ切れた。がむしゃらに駆け回った先には、フランスへの道を切り開くゴールデンゴールが待っていた。 先手を取ったのは日本だった。前半40分、中田のスルーパスを受けた中山が左足で先制。しかし、後半に入るとアジジ、ダエイの両エースに立て続けに得点されて、逆転を許した。ここで、岡田監督が大胆なさい配をみせた。カズ、中山に代えて、城、呂比須を投入。これがピタリと当たり、後半30分に城のヘディングシュートで同点。押せ押せムードの日本は、延長戦で終始押しまくり、途中出場した岡野のゴールデンゴールに結びつけた。
日本代表は、すでに出場を決めている韓国、サウジアラビアとともに、アジア地区代表として来年6月10日から開催されるフランスW杯へ向かう。 岡田監督「みなさんの応援があって初めてW杯に行けることになりました。ありがとうございました。いろんな人に感謝の気持ちでいっぱいです。ゴールデンゴールは、我々にとって有利だったと思います。(カズと中山の交代は)1−1でも思い切って変えようと思っていました。その後1点ビハインドになったので、すぐに変えました。延長の前には、この延長で勝負を決める、岡野を右サイドに走らせろと指示を出しました。この試合は、人気の落ちているJリーグの起爆剤のためにも、2002年のW杯の前に実力で出場するためにも重要でした」。 井原「後半の立ち上がりで点を取られて苦しい試合でしたが、みんなのフランスに行きたいという気持ちで同点にすることができました。僕たちは4年前に悔しい思いをしていたので、なんとかフランスへの切符が取れてよかったです。みなさんに恩返しができました」。 岡野「まだ信じられません。みなさん応援ありがとうございました。ずっと出ていなかったので、弱気になっていました。でもチャンスがあったので、絶対に決めてやろうと思っていました」。 カズ「ここまで応援してくれたみんなにありがとうといいたいです。この予選を通じて勝つことの難しさ、代表の重みを感じています」。 中山「ホッとしました。自分なりに仕事はできたと思います。みんなに感謝していますし、ここに呼んでくれたことにも感謝しています。この喜びのためにこの4年があったのかなと思います」。
相馬「うれしいです。勝ったことが全てです。とにかくうれしいです」。 山口「苦しかったです。最後はわりと冷静になってやっていたので、大丈夫かなと思っていました」。 川口「2カ月長かった。ダエイにやられたけど、崩れないで立て直せたのがよかった。きょうは思い切り喜んで、またあすから頑張る」。 呂比須「言葉にならない。長い間頑張って、最後に結果が出てよかった。お母さんはずっと応援してくれていたし、きょうもどこかで応援してくれていたと思う。お母さんにプレゼントしたい」。 秋田「今までで一番きつかった。勝利はサポーターのおかげです」。 名波「背番号が10番だからと風当たりの強い面もあったんですが、みんなが信頼してくれたので頑張れました」。 中田「決めるべき所を決められなかったので、疲れました。本戦に出ないと何の意味もないので、そんな意味ではよかったです」。 北沢「本当に疲れました。でも、それ以上にうれしいです。今の喜びをもっと大きな喜びに変えられるように頑張っていきたい」。 日本サッカー協会・長沼健会長「長い間の悲願が実現できて感無量だ。マレーシアまで応援に来てくれたサポーター、スタッフ、選手全員にも感謝したいです。2002年に向けても、大きなプラスになる。岡田は困難な状況から、よくチームを立て直してくれた。今後のことは帰国してからの問題」。 日本サッカー協会・川渕三郎副会長「うれしさをどう表現していいか分かりません。岡田監督のもと一丸となってここまでよく戦ってくれました。サポーターの方にもお礼を言いたいです」。 日本サッカー協会・岡野俊一郎副会長「うれしくて、言葉がなかった。あの落ち込んだチームを岡田がよく立て直した。そして加茂のサッカーは間違っていなかった。岡田がそのサッカーをいい形で引き出した」。 日本サッカー協会・大仁邦弥強化委員長「全ての人に感謝したいです。きょうの勝因は勝ちにいくんだという岡田監督と選手の意地だ。リードされてからの選手交代にそれが出ていた。全員で攻め、全員で守ったのがよかった」。 釜本邦茂・参議院議員「いい意味で、この野郎よくぞやりやがったな、という思いです。日本のレベルはまだまだだが、将来に夢が無限に広がる大きな結果を残してくれた」。 巨人・長嶋茂雄監督「W杯本大会初出場おめでとうございます。私もテレビを見ながら応援していました。一時は苦境に立たされながら、プレッシャーをはねのけての出場権獲得は本当に見事でした」。
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