W杯アジア最終予選速報

日本、涙の逆転負け!

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 日本代表が、韓国代表に1−2で手痛い逆転負けを喫した。これで、3戦全勝の韓国は、勝ち点9でB組首位に立った。一方、1勝1敗1分けの日本の勝ち点は4のままで、UAE(勝ち点7)に次いで3位。3チームとも、残りは5試合。日本は、有利と見られたホームで敗れたことにより、初のW杯出場へ向け、がけっぷちに立たされた。

 最終予選前半のヤマ場となる重要な1戦に、日本は呂比須が先発出場した。両チームとも激しい当たり合いから、決定機を作れず、前半は0−0。後半22分には、山口がゴール前の混戦から、技ありのループシュートで先制した。日本は、呂比須に代わって秋田を投入し、守りを固めたが、これが裏目に出た。同38分に同点ゴールを許すと、3分後には一瞬スキを突かれて、イ・ソンミンに勝ち越しのミドルシュートを食らった。

 突然の逆転負けに、試合後のイレブンは静まり返った。GK川口は、悔しさに目を潤ませたが「競技場をでたら、きょうのことは忘れる」と次戦に目を向け、気持ちを切り替えていた。コメントを求められた日本協会の長沼健会長も、うっすらと涙を浮かべて肩を震わせた。

 これで、日本と韓国との勝ち点差は「5」。悲願のW杯への道は、かなり険しくなった。日本代表は29日に、4試合目となるカザフスタン戦(10月4日)のため、離日する。
<写真=後半22分、芸術的なループシュートで先制点を挙げた山口右)>

 加茂監督「監督をして30年になるが、大観衆の中でこんな経験は初めてで感激している。できたら勝って一緒に喜びたかったが、残念です。80分はうまくいったが、最後の10分で足が止まり、崩された。リードした時は、選手に逃げ込みたいという意識があった。ベンチから声がかれるほど言ったけど、なかなか通じなかった。これからは勝ち続けるしかない」。

 山口「残念以外の何ものでもない。後半のある時間帯はリズムがよかったが、その後にバランスが悪くなった」。

 井原「最悪でも引き分けで終わりたかった。マークを誰にするか迷って、リズムが乱れた」。

 鮮やかな逆転劇に、韓国サポーターが熱狂した。この日の国立競技場には、「レッドデビル」と呼ばれる約5000人の韓国サポーターが陣取り、スタンドの一角を真っ赤に染めた。また、年末の大統領選挙の野党候補である金大中氏ら要人も姿を見せ、韓国イレブンに声援をおくった。韓国国内にテレビ中継したアナウンサーは「富士山が崩れようとしています」と大逆転劇を伝え、解説者も「シナリオのないドラマ、これがサッカー」と絶叫した。
<写真=試合終了の瞬間、抱き合って喜ぶ韓国イレブン>

 韓国・車範根(チャ・ブンクン)監督「名波と中田を抑えるように、指示した。選手たちが、その指示を守ってよくやってくれた。先に点を取られて、選手が混乱したが、落ちついてプレーをするように言った。日本の疲れがみえた時にスピードのある選手を投入した。この喜びを皆で分かち合いたい」。

 決勝ゴールを決めた李利成(イ・ミンソン)「マークについていた呂比須が途中で交代し、自分がフリーになれた。(呂比須は)運動量は少ないけど、ポジショニングがいい」。

◇アジア最終予選B組◇28日◇東京・国立競技場
日 本 0−0
1−2
韓 国
得点者

・後半22分、山口(日本)
・後半39分、ソ・ジョンウォン(韓国)
・後半42分、イ・ミンソン(韓国)

試合経過

・日本代表は、呂比須が先発初出場。4−4−2のシステム。メンバーは、GK川口、DF相馬、小村、井原、中西、MF名波、本田、山口、中田、FWカズ、呂比須。

・韓国代表は、予想に反して、C大阪のコ・ジョンウンが先発出場。

・国立競技場の天候は曇り、気温23.6度、湿度38%。

・前半0分、韓国ボールでキックオフ。

・前半1分、左サイド韓国FK、右に流してロングシュートを狙うも、名波がブロック。

・前半8分、日本が左CK、カズから中田へショートコーナーもセンタリングできず。

・前半9分、日本2本目のCKもGKパンチングでクリア。

・前半9分、前線に残っていた小村が混戦からシュートしたが、左に外す。

・前半13分、韓国が左サイドを崩してハ・ソクジュのセンタリングをチェ・ヨンスが頭で合わせたが、クロスバーの上。

・前半14分、韓国CKもクリア。

・前半20分、ユ・サンチョルのロングシュートも大きく外れる。

・前半22分、右コーナー付近で呂比須がもらったFKを名波がセンタリングするも、ファーサイドに流れた。

・前半24分、呂比須がイエローカードを受けた。

・前半26分、名波から左サイドでパスを受けた呂比須が、強烈なミドルシュートを放つが、右に外す。

・前半31分、呂比須の足を引っかけたイ・ミンソンがイエローカードを受けた。

・前半32分、日本、中央FKもDFにはじかれた。

・前半33分、チェ・ヨンスのヘディングシュートも力なく川口の正面。

・前半36分、日本、左CKもDFがクリア。こぼれたところを山口がロングシュートしたがジャストミートせず。

・前半42分、ヘディングで競り合った中西の顔面に、相手の頭がぶつかって一時退場するも、復帰。

・前半43分、相馬が角度のないところからシュートも、GKパンチング。

・前半44分、ハ・ソクジュがミドルシュートしたが、大きく上に外す。

(前半終了)


<ハーフタイム>
・中西に代わって、名良橋が出場。

・後半0分、日本ボールでキックオフ。

・後半1分、韓国の左FKを、井原がクリア。

・後半4分、ハ・ソクジュのロングシュートは上に外れた。

・後半10分、左サイド、名波のセンタリングはDFに当たったが、こぼれたところを相馬がシュート。惜しくも右ポスト直撃で外す。

・後半11分、ユ・サンチョルと小村がイエローカードを受ける。

・後半13分、チェ・ソンヨンに代わって、チャン・ヒョンソクが出場。

・後半17分、イ・ギヒョンのシュートも左に外れる。

・後半18分、右サイドから名波のセンタリングを、カズが頭で合わせるがシュートミス。

・後半19分、イ・サンユンに代わって、ソ・ジョンウォンが出場。

・後半22分、韓国ゴール前の混戦から、インターセプトした山口がドリブルで中央突破。一人を切り返してマークを外すと、GKが前に出てきたところを冷静にループシュートし、ゴール。

・後半26分、コ・ジョンウンに代わってキム・デウィが、呂比須に代わって秋田が出場。

・後半29分、日本ゴール前、ユ・サンチョルがフリーでパスを受けるが、上に外す。

・後半39分、韓国が右からのセンタリングを、ファーサイドから頭で折り返し、中央フリーのソ・ジョンウォンがヘディングシュートでゴール。

・後半42分、本田に代わって、西沢が出場。

・後半41分、ペナルティエリアやや外側でパスを受けたイ・ミンソンが、ロングシュートしてゴール。

(試合終了)


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