W杯アジア最終予選速報

日本! 勝った! 残った!
カズ&呂比須!最終戦出場停止!

[日刊スポーツ特別版(PDF)]

 日本が、韓国を2−0で撃破し、B組2位確保に大きく前進した。9月7日以来の勝ち点3を獲得した日本は、通算2勝4分け1敗の勝ち点10として、暫定ながらB組2位に浮上した。2日のUAE−ウズベキスタンで、UAEが敗れるか引き分けると、日本の自力2位が復活する(詳細は下表参照)。また、カズと呂比須が通算2枚目のイエローカードを受け、次戦は出場停止となったため、新メンバーが召集されることも濃厚になった。日本は、W杯本大会出場へ最後の望みをかけ、8日のカザフスタン戦(国立)に臨む。
<写真=前半22分、呂比須の鮮やかなオーバーヘッド>

 圧倒的に不利と見られたアウエーで、日本が先制した。開始早々の前半1分、中盤でキープした名波が左サイドへパス。これを相馬がダイレクトで折り返し、呂比須がワンタッチした後、走り込んだ名波が左足のインサイドで冷静に蹴り込んだ。サイド攻撃が機能した日本は、同37分、またも相馬のセンタリングから、呂比須が3試合連続ゴール。2点をリードして前半を折り返したが、後半は韓国の一方的な猛攻が続いた。しかし、執念で勝る井原、秋田らDF陣が体を張った。危ない場面も、韓国のミスに助けられ、後半34分に崔英一(チェ・ヨンイル)が2枚目のイエローカードで退場するなど、運も味方した。終盤は、ボールをキープし続けて、堅実に逃げ切った。

 アウエーでの韓国戦勝利は13年ぶりの快挙で、2点差以上をつけたのは1974年以来23年ぶり。韓国戦通算10勝目(14分け33敗)となる歴史的勝利で、岡田監督の初白星を飾り、W杯出場へ可能性をつないだ。

日本とUAEの残り試合

日本(残り1)UAE(残り2)
14−−2勝
131勝−−
12−−1勝1分け
111分け1勝1敗
101敗2分け
−−1分け1敗
−−2敗
日本は7試合で勝ち点10、
UAEは6試合で勝ち点8
 岡田監督「前半は予定通りでした。後半は、体力を消耗してしまい、下がってしまって苦しかった。うれしいですけど、これでフランスへの切符になるわけではありません。まだまだこれからだと思います。(次戦はカズと呂比須が欠場するが)今は、サブの誰が出ても問題ないので、心配はしていません。新メンバーを呼ぶことも考えたい。しかし、練習を続けているかどうかも分からないし。遅くとも2日か3日には知らせます。今晩、考えたい」。

 井原「みんなの力でいいディフェンスができました。うまくボールも回ったし、攻守の押し上げもよかった。韓国はフランス行きが決まっていることで、いつもと違うなと感じました」。

 名波「みんながいいボールをくれました。11人みんなが、自分の役割を果たしたと思います。後半は、汚いプレー、ぎりぎりのプレーに45分間よく耐えた。あと一つしかないので、全力で勝ちにいきます」。

 呂比須「きょうは前半15分くらいまでに勝負しようと思っていました。そこで点が取れれば勝てると思いました。いい試合ができてうれしいです。お客さんもいっぱいだったし、幸せだなあと感じた。(最終戦は出場停止だが)次に出る選手が頑張ってくれると思います」。

 山口「サポーターが多くて、気後れはしなかった。今日の自分はあまり上がらないで、中田、名波にいいボールを出すことを心掛けました。アウエーで2点取って勝てたからうれしい」。

 日本サッカー協会・長沼健会長「選手は本当によくやった。アウエーの大観衆を気にせず戦っていた。終盤に気持ちが守りに入ってしまったようだが、それは仕方がない面もある。韓国は逆に重圧を感じて戦っていたのかもしれない」。

 韓国・車範根(チャ・ブンクン)監督「中盤を支配できなかったことが敗因です。応援してくれたファンにこたえられなかったのは残念。すでにW杯出場を決めているせいか、緊張感も欠けていたように思う。日本はうまく戦ってきた」。

 韓国サッカー協会・鄭夢準会長「日本の勝利を祝福します。これからも頑張ってほしい。日韓が協力関係を維持することを考慮すれば、日本とフランス大会に一緒に行くのはいいことだ。残るUAEとの試合で素晴らしいゲームをするよう最善を尽くします」。

◇アジア最終予選B組◇11月1日午後3時◇韓国・ソウル
日 本 2−0
0−0
韓 国
得点者

・前半1分、名波(日)
・前半37分、呂比須(日)

試合経過

・日本のスタメンは、GK川口、DF名良橋、秋田、井原、相馬、MF北沢、名波、山口、中田、FWカズ、呂比須。4−4−2のシステムで、名波がボランチに入る見込み。

・韓国も、ほぼベストメンバー。MFには高正云(コ・ジョンウン)が入り、FW崔龍洙(チェ・ヨンス)もスタメン出場。

・観衆8万人、気温10度、湿度30%。

・前0分、日本ボールでキックオフ。

・前0分、名波が引っかけられて得た左サイドFKをカズがセンタリング。井原が押し込んだが、右に外れる。

・前1分、左サイドを上がった相馬が、名波からのパスを受け、グラウンダーでセンタリング。ニアサイドの呂比須がコースを変えて、2列目から飛び込んだ名波が、左足のインサイドで冷静にミートして先制ゴール。

・前4分、右サイドのセンタリングからこぼれたところを、ハ・ソクジュがミドルシュート。左に外す。

・前8分、右コーナー付近でカズが得たFK。名波がセンタリングし、ファーサイドまで流れるが韓国DFがCKに逃げる。

・前9分、中田のCKをGKがパンチング。こぼれたところを山口がロングシュートし、カズが詰めたがオフサイド。

・前11分、コ・ジョンウンのスルーパスをFWが合わせたが、名波がスライディングでクリア。

・前14分、左サイドを上がった相馬が、一人をかわして右足でシュート。右に外す。 ・前15分、名良橋がハ・ソクジュを引っかけてFK。ハがセンタリングするが、DFクリア。

・前18分、日本やや左サイドのFK。カズが軽く浮かせて、名波がカベ越しにフワリと落とし、北沢がフリーで走り込むサインプレー。ダイレクトでシュートを狙ったがミートせず失敗。

・前22分、右サイドの名良橋がセンタリング。ややマイナス気味に上がったが、呂比須がオーバーヘッドでジャストミート。惜しくもGK正面。

・前26分、ユ・サンチョルがロングシュートするも大きくふかす。

・前27分、北沢から呂比須へショートパス。呂比須がワントラップの後、ヒールで北沢に折り返し、北沢がシュート。体勢が崩れて、上に外す。

・前28分、山口がロングシュートしたが、ワクに飛ばず。

・前32分、タテへのロングボールから中央右に走り込んだソ・ジョンウォンがシュート。川口が正面でキャッチ。

・前33分、韓国のロングボールを、川口がペナルティーエリアから大きく飛び出し、足でクリア。

・前34分、呂比須とのワンツーから中田が、左足でシュート。左に外す。

・前35分、呂比須がトリッピングを受けFK。呂比須が狙うが、カベに跳ね返される。

・前37分、左サイドを切れ込んだ相馬が、浮き球をトラップして一人をかわし、センタリング。ニアサイドに走り込んだ呂比須が、左足で軽く合わせてゴール。

・前45分、秋田と接触し鼻骨骨折したチェ・ヨンスに代わり、キム・ドフンが出場。

(前半終了)


<ハーフタイム>
・後0分、韓国ボールでキックオフ。韓国は、コ・ジョンウンに代わり、イ・サンユンが出場。

・後0分、カズのロングパスを中田が拾って、左サイドの呂比須にパス。呂比須はGKと1対1になるが、GKがセーブ。

・後6分、中田のセンタリングを、ニアに詰めたカズがGKと競りながらシュート。GKがはじいて、CK。

・後7分、日本の右CKもDFがクリア。

・後8分、チェ・ヨンイルと競り合ったカズがエキサイトし、通算2枚目のイエローカードを受ける。

・後9分、キム・ギドンがロングシュートするも、川口が正面でキャッチ。

・後10分、呂比須も通算2枚目のイエローカードを受ける。

・後12分、右からのセンタリングにイ・サンユンがヘッドで合わせるが、川口がキャッチ。

・後14分、ソ・ジョンウォンに代わり、ノ・サンレが出場。

・後17分、ノ・サンレのミドルシュートを川口がキャッチ。

・後20分、キム・ドフンが左サイドからゴール前に切れ込みシュートしたが、キックミス。

・後24分、スルーパスに反応したノ・サンレがシュート。DFが体ごとブロック。

・後25分、北沢に代わって、平野が出場。

・後27分、中盤左のFK、中田が中央に入れるがDFがはじく。

・後28分、左45度から平野がミドルシュート。GK正面。

・後33分、自陣ペナルティエリア付近で、井原が顔面にキックを受けて倒れるが、大事にいたらず。

・後34分、中田にチャージしたチェ・ヨンイルが、この試合2枚目のイエローカードを受け、退場。

・後36分、中田が右に流して、名良橋がセンタリング。DFに当たってCK。

・後39分、中田がドリブルで上がり、タメをつくってフリーのカズにパス。落ち着いてシュートしたが、GKが大きくはじく。

・後41分、中盤でキープを続ける日本に対して、韓国が突っかけてファウル。

・後42分、左サイドで切り返した平野を、イ・ギヒョンが引っかけてイエローカードを受ける。

(試合終了)


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