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第1組はウルグアイとボリビアが3勝1敗で並び、得失点差でウルグアイ が首位となり、第2組は勝ち点わずか1の差でコロンビアがパラグアイを抑えてオセアニア代表とのプレー オフへ進出。この時のオセアニア代表は何とイスラエルでしたが、コロンビアは2戦合計得点1―0で勝 ち、本大会出場権を獲得しました。 第3組はブラジル、チリがベネズエラにいずれも大勝し、両者の初戦 は1―1の引き分け。89年9月、リオデジャネイロのマラカナン競技場に13万人(16万人との説も) もの大観衆を集めて行われた第2戦が同組代表決定戦となったのです。 カレカの49分のシュートでブラジル1―0の69分、興奮した女性が投げ込んだ発火筒がチリGKロベルト・アントニオ・ロハス選手に当たりました? 見た目には血だらけのロハス選手。チリはこんな状態では続行不能、として試合を放棄。 しかし、発火筒は本当に当たったのでしょうか。国際サッカー連盟(FIFA)の調査で、発火筒はロハス選手を直撃していないことが判明、FIFAはブラジル2―0の勝利と認定、同国の14回連続の決勝大会 出場が決まりました。 後に「隠し持っていたナイフで額を切った」と告白したロハス選手は無期限出場停 止、チリは次の94年米国大会予選出場禁止処分で落着した事件ですが、ひとつ後日談があります。 発火筒を投げ込んだことですっかり有名になった24歳の女性が「プレイボーイ」ブラジル版にヌードで登場した、というのです。 鈴木 武士・フリーライター
◆チリ共和国 南米大陸の南西岸に位置し、面積は76万6626平方キロ。民間主導の開放経済で10 年以上にわたって成長を維持し「南米の経済回復モデル」と評される。銅鉱業が産業の軸で埋蔵量、生産量 ともに世界一。言語はスペイン語。通貨はペソ。 ◆鈴木武士(すずき・たけし) 本名・奈良原武士。1937年(昭12)、東京生まれ。61年に共同通信社に入社。運動部記者としてサッカーのW杯などを現地取材。編集委員を経て、97年定年退社。フリーとなりサッカー、つりなどの原稿を執筆。著、編、訳書に「ワールドカップ物語」(ベースボール・マガジン社)、「日本サッカー協会75年史」「ペレ自伝」(講談社)などがある。 |