確実な守備は強い責任感から−秋田
1998年2月16日更新

 DFの仕事は大変です。守って当たり前、ミスでもしようものなら即失点につながってしまいます。シュートを外して「笑って許して」という感じのFWに比べて、責任感が強くて、まじめでなければ務まりません。秋田の性格は、まさにDFにうってつけのもの。チームのために必死に守備をします。それが、秋田の強さでもあるのです。

 秋田の父稔さんは、警察官です。小さい頃から父の背中を見て育ち、自然と責任感や正義感が強くなったのです。いまだに、筋の通らないことは嫌い。サッカーだけでなく、普段の生活でも真剣です。

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 W杯最終予選のウズベキスタン戦の直後、秋田は交通事故に遭遇しました。疲れた体で被害者を助け、事故の処理に奮闘しました。後に、警察から感謝状を贈られたほどの活躍でしたが、秋田は「当然のことをしたまで」と一言。鹿島でも事故現場に遭って、雨の中交通整理をしたこともあります。「誰だって、そういう場面になったら手伝いますよ」と当たり前のように言うところに、秋田の性格が表れています。

 子供の頃から柔道家の父に柔道を教わりました。体を鍛えることの大切さを知りました。「トレーニングが趣味」と言われるほど、筋トレには積極的。腕立て伏せなら300回もできるほどです。それが、相手FWを完封する強さにつながるのですが、確実な守備ができるもの、強い責任感があるからなのです。

 普通、攻撃陣が得点できないと、DFは怒りたくなるものです。しかし、秋田は「仕方ないじゃないですか」と平然としています。「FWを責めたって点が入るわけじゃない。点が入らなければ、自分たちがしっかり守ればいいんです」。いい男です。

 確かに、顔は一見怖いですが(失礼)、実は優しいのです。練習後のサインも一人ひとり丁寧にしています。子供からお年寄りまで嫌がることなくペンを走らせます。強く、優しく、そんな秋田が後ろに控えていてくれるからこそ、他の選手たちは心おきなく攻めることができるのです。

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