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相手FWに対する闘志は人一倍−小村 1998年5月27日更新
開幕まであとわずかと迫り、DFの選手がクローズアップされてきました。日本で行なわれた開幕前の最後の試合、キリンカップでは、アルゼンチン対策としての3−5−2システムをテスト。パラグアイ戦に続いてFIFAランク3位の強豪チェコに対しても合格点の守りを見せました。 アルゼンチン、クロアチアに対しては、とにかく失点をしないことがベスト。堅実な試合運びで失点を防ぎ、終盤攻撃の選手を投入して勝ちに行くのが岡田監督のプランです。そのために、井原を筆頭に秋田と小村のセンターバック陣の力が必要になるのです。 小村は、相手のFWを潰すことに対しては鉄壁のDFです。すでに国内Aマッチも30試合経験。昨年のW杯最終予選では、3バックから4−4−2と4人のラインディフェンスに変えた後、秋田にポジションを奪われて出番がなくなりました。しかし、世界の強豪相手に中央の守備を二人から三人に増やす3バックに変わり、再び脚光を浴びるようになったのです。 小村の武器は、何といっても1対1の強さです。相手のFWをピッタリとマークして、仕事をさせないのが仕事です。もともと、技術的に抜群というわけではありません。しかし、相手FWに対する闘志は人一倍あります。時には警告覚悟の激しいプレーで相手を止めます。「日本一汚いプレーヤー」。こう呼ばれることも、勲章なのです。 |
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高校、いや小学生の頃から注目される選手も多い中で、小村は雑草でした。松江南高時代にインターハイに出場した経験はあるものの、全国的には無名。順大入学後も、レギュラーになったのは3年の秋でした。それでも、当時バルセロナ五輪予選を戦っていた23歳以下の日本代表に抜擢されると、急成長しました。 子供の頃から、決して器用ではありませんでした。母郁子さんが「小さい頃から正直でまじめ。もっと、要領よくなればいいと思うくらいですから」と、話してくれたこともあります。しかし、それが小村の武器でもあるのです。 不器用だからこそ、頑張った。Jリーグでも屈指の空中戦の強さは「何か一つは誰にも負けないものを持ちたい」と、猛練習を重ねた成果です。今でも、ヘディングの強さは抜群。代表の試合でも、度々ヘッドで相手ゴールを狙います。W杯の大舞台でも、小村のヘッドは日本の大きな武器になるはずです。 サッカーの世界ではこれまで「後進県」だった島根県の生んだ偉大なスター選手。今年3月には、「第1回小村杯フットサル大会」も開催されました。小村の活躍は、島根県のサッカーファンの最大の楽しみでもあるのです。 昨年1月に結婚した亜紀夫人との「アツアツぶり」は有名です。練習後は、寄り道せずに愛妻の待つ自宅へ直行しています。さらに最近凝っているのはパソコン。インターネットで世界のサッカー情勢をチェックしたり、サポーターの声に耳(目?)を傾けたりしているそうです。もしかしたら、この原稿も見ているかも。そこで、小村にエールを贈ります。「頑張れ、オム。日本中がお前の豪快なヘディングシュートを待っているぞ」。 | |
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