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【6月10日付1面】
 勝った。日本がついにW杯で歴史的な1勝を挙げた。1次リーグH組第2戦のロシア戦。後半6分、ゴール前で抜け出したMF稲本潤一(22)が、GKを見ながら冷静に右足でシュート。初戦のベルギー戦に続くスーパーボランチのゴールが1−0の初勝利を呼んだ。これで日本は勝ち点4とし、ロシアを抜いて首位に立ち、目標の決勝トーナメント進出へ大きく前進した。14日には大阪でチュニジアと最終戦を戦う。

6月10日付1面


【6月10日付2、3面】
 MF中田英寿(25)が、最後を締めた。クロスを放り込もうとするソロマチンを追い回し、ファウルで止め、最後のピンチを防いだ。その瞬間、ホイッスルが鳴った。両こぶしを突き上げた。「ヒデ〜!」。涙声で駆け寄ったサミア・コーチに抱きかかえられ両足が宙に浮く。スタンドが揺れている。その光景を眺めると、さらに笑顔がはじけた。

6月10日付2、3面


【6月10日付4、5面】
 日本の歴史を刻む笛が鳴った。真っ先に両手を突き上げたのはフランス人だった。フィリップ・トルシエ監督(47)が、ベンチを飛び出した。叫んだ。スタッフに抱きついた。興奮を抑えられなかった。抑えようともしなかった。紅潮した顔からメガネが下がる。歴史的なW杯1勝は、ポリシーを貫いた指揮官の勝利でもあった。

6月10日付4、5面


【6月10日付6、7面】
 ただゴールを守っていただけではなかった。楢崎は、歴史的勝利に向け、明らかに攻めていた。0−0で迎えた前半32分だった。FWピメノフが、MFチトフのスルーパスに反応。オフサイドラインぎりぎりから飛び込んできた。ロシアの決定的チャンス。判断ミスは相手の先制点につながってしまう。だが、楢崎の心は冷静だった。

6月10日付6、7面


【6月11日付30、31面】
 キムタク歓喜のガッツポーズ−。日本代表の歴史的なW杯初勝利、そして念願の1次リーグ突破へ向けての大きな勝利を、横浜に駆けつけた数多くの著名人も目に焼き付けた。試合終了の笛の瞬間は、誰かれなく拍手、万歳…。6万6000人のサポーターと一体となって喜びを爆発させた。

6月10日付30、31面


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