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無人駅に人員配置 ダイヤ再編成も
試合前日の1日、アルゼンチンの前泊地・水戸で取材して、そのまま泊まった。試合当日は、水戸とスタジアムをつなぐ鹿島臨海鉄道に揺られて、半分旅行気分で会場入りするつもりだった。
だが甘かった。出発10分前にすでに車内は満員。普段は1両しか走らせない単線なのだが、2日は試合当日ということもあって2両、さらに時間によっては3両編成も登場させた。ダイヤ編成でも往復4便増発し、21両ある車両すべてを使い切った。
途中3駅で逆方向から来る車両とホームで待ち合わせた。当然、向こう側はガラガラ。こんなにぎゅうぎゅう詰めの車両を見たことがないのか、地元の高校生はポカンと口を開けたまま固まっていた。
緑の苗がそよぐ田んぼの中を車両が走り抜けていく。もともとは国鉄の鹿島臨海工業地域の貨物ラインだった。第3セクターに委託され、85年3月に旅客用として開業した。乗降客の少なさから一時は廃線も検討されていたが、93年のJリーグ発足、鹿島の強さもあって持ち直した。
それでも、これほど込むことはなかった。昨年6月4日のコンフェデレーションズ杯1次リーグで、日本−ブラジル戦が行われた。鹿島臨海鉄道車両課にたずねると「そのときは3365人の方に利用していただきました。今回はその勢いを超えている。W杯がこんなにすごいとは予想できなかった」と素直に驚いていた。
この日、鹿島臨海鉄道では、通常は無人にする駅にも人員配置し、開業以来初めて約50人態勢で臨んだ。次の試合は5日のドイツ−アイルランド戦。試合は夜8時30分から始まる。「もう1度ダイヤ編成を考える必要があるかも」との関係者のつぶやきを聞いて、始まってみなければわからないW杯の現実を、あらためて思い知らされた。【寺沢卓】
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