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やってきたカット
【6月27日付】
「快挙」に水を差すもの…

 1次リーグは日本で、決勝トーナメントに入ってからは韓国で取材している。韓国入りして以来、強い違和感が心から離れない。韓国はベスト4入りした。すばらしい快挙だ。選手たちの活躍を本当に心からたたえたいと思う。しかし、その一方で、周囲の反応は理解しがたいことが多い。

 1つはメディアである。自国選手以外の出場国の情報は極めて少ない。新聞のほとんどは韓国情報だ。テレビでもイタリア、スペイン戦で韓国がゴールを決めたシーン、勝利を決めた瞬間の映像ばかりが、ほぼ一日中流れる。ブフォンのシュートへの反応の速さ、ホアキンの流れるようなドリブルなど、対戦した国の選手が韓国戦で見せたすばらしいプレーの数々に、焦点が当たることはない。

 サポーターも同じだ。済州島で行われたドイツ−パラグアイ戦は3分の2ほどしかスタンドが埋まっていなかった。一方で、ドイツ−韓国戦では、700万人が街頭で応援したという。ギャップがあまりにも大きい。自国の選手を応援する一方、ジダンやラウルといった世界的選手のプレーを見たいというのが一般的なサッカーファンだと思うが、そうではないらしい。

 審判問題もそうだ。確かに、誤審は過去の大会に比べても目立った。だが、韓国が絡んだ試合で微妙な判定が多かったせいか、審判の話題を持ち出すと、なぜか「韓国への中傷」と受け止められる。テレビでは過去のW杯の判定問題の映像が流れ「昔から誤審はあった」と結論づけられて議論は終わる。試合の興味をそぐ誤審をなくすため、今後どういった対策が必要かという議論にはならない。

 日本が韓国と同じ状況になれば、やっぱりこうした面が出てくるのかもしれない。でも、そうあってほしくはない。自国以外の国のすばらしい選手に、もっと目を向けてほしい。W杯なのだから。【大崎公一郎】


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