名電、攻撃の幅広げ悲願達成/センバツ
<センバツ高校野球:愛工大名電9−2神村学園>◇12日目◇4日◇甲子園◇決勝
もう2度とあんな悔しさは味わいたくない。熱い思いと願いを込めた打球が、次々に抜けていく。12安打9点の猛攻。1点差で敗れ準優勝に終わった、あの日から1年。愛工大名電はたくましかった。悲願の初制覇。「あの屈辱があったからこそ勝てた。夢が実現できて、本当にうれしい」。2年連続で決勝の舞台に臨んだ柴田主将は、顔を紅潮させて喜んだ。
創部3年目の済美に優勝をさらわれた昨春。健闘をたたえられながらも、2死走者なしでも繰り出すバント攻撃に賛否両論を呼んだ。「もう少し攻撃の幅を広げないと」。倉野監督は少しだけ戦術に色を加えている。目指す野球は「バントや足で揺さぶりながらも、打つときは決める」。
打者のパワーアップを重点課題に掲げて、鍛えた。素振りをしながらグラウンドを周回したり、うつぶせになって5キロのボールを投げ合い、手首や背筋を強化。これにより攻撃力は格段にアップしている。
極端なバント守備をとってくる相手に対した強攻策。鋭い打球が適時打を生み出した。1回に先制の犠飛となった柴田は「ずいぶんなめられてるなって。昨年と違い、攻撃にはバリエーションがある。どんな投手や守備にも対応できる」と胸を張った。
済美と同じ創部3年目の相手を撃破。悪夢は繰り返さなかった。倉野監督は「夢みたい」と感無量の表情だ。求めていた野球が完成し、愛工大名電は頂点を極めた。(共同)
[2005/4/4/16:47]
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