東北・ダルビッシュ145キロ/高校野球
<第86回全国高校野球選手権大会:東北4−0古川工>◇18日◇宮城2回戦
東北のダルビッシュ有投手(3年)が、初戦の古川工戦にリリーフ登板。3回を1安打4奪三振、無失点と好スタートを切った。
ダルビッシュの最後の夏は、4者連続奪三振で始まった。雨天で3日間順延して迎えた初戦は、昨秋県3位の強豪相手。それでも存在感はケタ違いだった。7回表から登板し、高速スライダーで2人続けて空振りで仕留めた。3人目はチェンジアップで空振り。8回先頭の4人目は直球で見逃しに打ち取ると、4点ビハインドの相手ベンチに敗色ムードが立ち込めた。9回2死から詰まった当たりが中前に落ち、1安打を許したものの、最速145キロの好発進だった。
この日の真骨頂は高速スライダーだ。ダルビッシュは試合後は「普通のスライダーは投げず、全部、速めのものを使った」と明かした。視察に訪れた巨人大森スカウトのスピードガンは、高校生では直球並みの133キロを計測。大会前最後となった11日の練習試合では、1回2失点で直球の最速も141キロ止まりだったのがうそのような復調ぶりだ。
前日17日には2学年先輩で、東北福祉大(宮城)の泉谷啓太捕手(2年)から「右足が使えていない」と指摘された。ダルビッシュは「(フォームが)いいころに受けてもらっていたので、先輩が納得するボールを投げたかった」と、発奮材料にしていた。さらに2日前までの3日間は50、70、100球と投げ込み、自信を深めて臨んでいた。
6回無失点の先発真壁賢守投手(3年)が、死球を受けて交代するアクシデントにも、自主的に序盤からブルペンで準備する用心深さも備わった。「最後の夏という実感がない。まだ終わりそうにないから」。頼れる主将が、日本一長い夏を演出する。【高田文太】
[2004/7/19/08:01 紙面から]
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