田中快挙!清原以来の連発記録/センバツ
<センバツ高校野球:東邦7−3東海大相模>◇8日目◇3月31日◇2回戦
東海大相模(神奈川)の4番田中大二郎(2年)が、あの清原以来の本塁打記録を残して、甲子園を去った。ドラフト候補の東邦(愛知)木下達生(3年)から2試合連続となるソロを右翼席へ運んだ。2戦連続は22人目だが、2年生では84年のPL学園・清原(現巨人)以来21年ぶりの快挙となった。
2年生でも関係ない。4番の責任感が、バットのヘッドを立たせる。3点を追う5回。先頭の田中は、高めの130キロ直球を、上からたたきつぶした。打球は低い弾道で右翼席に秒速で飛び込む。1回戦の三本松(香川)戦に続く2戦連続のアーチにも、大きなアクションはない。ただただ、勝ちたかった。
負ければ、喜ぶ姿はない。「試合に負けたので価値のないホームラン。4の1(4打数1安打)の本塁打より、4の4で出塁して、チームの流れを呼び込む選手になりたい」。うつむいた。だがセンバツで22人目の2戦連発は、2年生ではあの清原以来という快挙だった。
天性のアーチストだ。左打者の田中だが、前日のフリー打撃では、左中間へのさく越えを連発。00年から指揮を執る門馬敬治監督(35)は「ここ何年で(同校で)あそこに放り込むのは(中日)森野ぐらい」と話した。冬場は体のバランスを良くする狙いから、野手ではただ1人、投手陣の練習に参加。下半身強化を徹底していた。
無理につくられた力ではない。「筋トレは全くやっていません。筋肉を付けたらスイングも速くなると思うけど、それならスイングした方がいい」という。甘党で最近はドーナツにはまり、3日で30個も平らげる。ナチュラルパワーが将来の可能性を無限に広げる。
プロも注目だ。1回戦をネット裏で視察したヤクルト小田スカウト部長は「2年生としてはNO・1でしょう」と評価。輝きを増した田中が、暑い夏、きっと聖地に戻ってくる。【今井貴久】
[2005/4/1/09:51 紙面から]
写真=5回表東海大相模無死、右越えにソロホームランを放つ田中
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