双子兄が双子弟から本塁打/高校野球
<高校野球東東京大会:世田谷学園8−6安田学園>◇12日◇2回戦
双子対決が本当に実現してしまった。安田学園の兄古松信彬(のぶあき)外野手と世田谷学園の弟義彬(よしあき)投手(ともに3年)が初戦で激突。7回裏、弟の義彬が3番手で登板すると1死後、兄信彬と対決した。
練習試合でもなかった対戦。兄弟対決を知る神宮のスタンドが沸いた。「昨夜は眠れなかった。あー、いやだ」と言いながらネット裏の最前列に陣取った両親がハラハラドキドキで見守る中、弟が兄に全球直球の真っ向勝負を挑んだ。
直球勝負に感づいたフルカウントからの6球目。兄はフルスイングしようと決意した。鋭い打球が三塁線を襲ったがファウル。しかし弟はひるまない。全力で投じた7球目の真ん中低め直球を兄がフルスイングすると打球は左翼スタンドへ飛び込んだ。
「失投じゃない。普通に打たれた」と弟は兄をたたえた。父祐司さん(50)は「ストレート勝負は偉かった」と打たれた弟を褒めた。信彬の本塁打も及ばす安田学園は6−8で敗れ、兄が先に夏を終えた。信彬は「僕の分、安田学園の分も頑張って絶対甲子園に行ってくれ」と義彬に託していた。兄の思いを胸に弟は甲子園を目指す。【茶木哲】
[2005/7/13/07:39 紙面から]
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