水戸短大付の春田連発/高校野球
<高校野球茨城大会:水戸短大付7−4つくば秀英>◇21日◇3回戦
茨城にもゴジラ球児がいた。水戸短大付の左スラッガー、春田剛主将(3年)。打っては通算42、43号を連発すれば、投げてもリリーフで好投して、つくば秀英に逆転勝ちした。
まさに、いやなムードを吹き払う一発だ。初回に4点を先制され、1−4で迎えた4回の第2打席。初球の内角低めスライダーをすくい上げた。「流れを変えたかった。うまくバットに乗った」という打球は、左から右への風にも乗り、両翼100メートルのひたちなか市民球場の右翼席に吸い込まれた。自らの一撃で流れを引き寄せ、6回に4点を挙げて6ー4と逆転すると、その裏「行かせて下さい」と仁井田意(にいだ・こころ)監督(35)に登板を志願。最速137キロの直球をテンポ良く投げ込み、この回を3者凡退に押さえ込んだ。
気分良く迎えた7回、先頭打者での第4打席。またも初球を狙った。「手応え十分だった」。甘く入ったフォークボールを強くたたいた打球は、今度は風に関係なく、右中間席深くに飛び込んだ。今春の関東大会の春日部共栄(埼玉)戦以来となる1試合2本に、巨人長谷川スカウトは「力がある。変化球にも対応できる」。オリックス武藤スカウトも「積極性もあって素晴らしい」と絶賛した。
投げて4回を3安打4三振無四球、打っては4打数2安打2打点。投打にわたる活躍にも春田は「本塁打以外は直球に差し込まれている。個人記録よりチームの勝利です」。今大会の選手宣誓で自ら口にした「謙虚な気持ち」を忘れない。水戸短大付9年ぶり2度目の夏は、春田のバットから導かれる。【鈴木正章】
[2005/7/22/10:19 紙面から]
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