藤代に初切符、大将!五十六/高校野球
<高校野球茨城大会:藤代2−1波崎柳川>◇28日◇決勝◇水戸市民
藤代のエース湯本五十六(いそろく=3年)が、10奪三振の力投で波崎柳川に2−1で勝ち、初出場を決めた。湯本は6試合52イニングを1人で投げ抜き、夏の初出場をつかみ取った。「最高です! 1人で投げているとは思わなかった。みんなが後押ししてくれた」。9回、最後の打者をこの日最速に並ぶ137キロの直球で二ゴロに打ち取ると、ポーカーフェイスを崩さなかった湯本に、歓喜の表情が浮かんだ。
左打者6人を並べた相手打線を気持ちで押さえ込んだ。初回、自らの押し出し四球で先制すると、3回には古庄由樹主将(3年)が「湯本に楽にさせてやりたかった」と左前打で2点目をたたき出す。疲労はあったが、終始、ストレートで押した。6回、1点を返されなおも2死一、二塁のピンチも「気持ちだけは負けたくなかった」と直球で投ゴロに打ち取った。
昨夏は背番号16を付けてベンチ入りも、チームは初戦敗退。湯本はそれをブルペンから見送った。「あんな思いは2度としたくない」。今春の県大会、水戸短大付に打ち込まれ1ー12と大敗したことも転機になった。筋力トレーニングと、授業の休み時間、練習前後、夜食と1日10食を摂取して肉体改造。体重を5キロ増やした。「球に勢いが増した」と長打を打たれにくくなり、スタミナもついた。同時期にそれまで投手だった古庄が捕手に転向したこともエースとしての自覚を強めた。
特徴的な名前は、父満さんが旧日本軍海軍大将・山本五十六にちなんで名付けたもので、すぐに覚えてもらえると気に入っている。「名前だけでなく、プレーで印象に残るように頑張りたい」。茨城NO・1右腕が、その名を全国にとどろかせる。【鈴木正章】
[2005/7/29/09:14 紙面から]
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