青学大6年ぶり日本一/大学選手権
<全日本大学野球選手権:青学大2−1近大>◇最終日◇13日◇決勝◇神宮
青学大(東都)が近大(関西学生)に延長10回、2−1でサヨナラ勝ちして、6年ぶり4度目の日本一に輝いた。4度目の出場で無傷の16連勝(大会記録)という偉業も成し遂げた。延長10回裏2死二、三塁から9番夏井一志内野手(4年=秋田商)が右前へサヨナラ打を放ち、息詰まる熱戦に決着をつけた。3連投のエース高市俊(3年=帝京)は5安打1失点完投で、リーグ戦に続き最高殊勲選手に輝いた。
青学大の「不敗神話」を完結させる夏井の打球が、右翼芝生で弾んだ。1−1で迎えた延長10回裏2死二、三塁。近大・大隣の144キロ外角直球を迷わず振り切った。「夢だと思った。奇跡って、起こるんですね」。この日3打数無安打2三振とタイミングを外されていた男が、最後にサヨナラ打の大仕事だ。
大会直前に骨折でリタイアしたリーグ首位打者・円谷英俊遊撃手(3年=横浜)の“代役”だった。開幕前日に円谷から「魂を込めた」という革手袋を渡され、この日も着用した。「円谷のパワーを借りて、ベンチに入れないみんなの気持ちが1つになって打たせてくれた」と感謝した。
93年に小久保(巨人)96年に井口(ホワイトソックス)99年に石川(ヤクルト)らによって胴上げされた河原井正雄監督(50)が、神宮の空に6度舞った。「まさかまさかで、ずっときたけど、信じられない」。ドラフト候補を擁した過去の戦いとは違う、「全員野球」での勝利に、涙が止まらなかった。
スター不在の中で、右腕エース高市の好投が大きかった。11日の準々決勝から3日連続の完投勝利。「大隣君とは対照的なので、自分らしく打たせて取った」と胸を張った。秋の神宮大会も不敗神話は破られそうにない。【鳥谷越直子】
[2005/6/14/10:19 紙面から]
写真=サヨナラ勝ちで優勝を決め喜ぶ高市投手(左)ら青学大の選手たち。左端はうずくまる近大の一塁手・中東
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