イチロー3年連続の両リーグトップ選出!
(2003/07/08紙面より)
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| 球宴ファン投票でトップ当選を果たしたイチローは「自宅のインターネット使用が増えてないことを祈ります」とジョークを飛ばす |
マリナーズ・イチロー外野手(29)が、名実ともにメジャーの顔に認められた。新人から3年連続でファン投票両リーグトップ得票で球宴出場。今年から導入された選手らによる投票でも外野手部門でトップとなった。
3年連続で両リーグトップ得票を獲得したイチローは、すっかり板についたアメリカンジョークで喜びを表現した。
イチロー 投票の多さは驚き以外の何ものでもない。まあ、僕の実家のインターネット使用料が、先月だけ上がってないことを祈ってます。
当然、日本からの票頼みで3年連続トップの座は守れない。敵地でのブーイングの大きさと、試合前にサインをねだるファンの多さは、その名が全米中に定着していることを証明する。今年もファン投票は、200万を突破した。
さらにイチローの自尊心をくすぐり、野球スタイルが全米で認められていることを顕著に示したのが、ライバルたちからの強い支持だった。「ファン投票とはまた別次元で、僕にとって大変価値があり、大変名誉なこと。本物であるということが、目標の1つでしたから」。今年から選手・首脳陣による投票が球宴改革として導入され、イチローは票が割れやすい外野手部門でリーグ1位に輝いた。メジャー仲間から認められた存在感。それはまさに実力のバロメーターだった。
昨年までは「目の肥えたファンに認められうれしい」などと、米国ならではの評価を素直に喜んだ。数字だけではない。メジャー移籍1年目から、ある意味で「革命」をもたらしてきた。本塁打全盛のパワー野球を、スピードと柔らかさを武器に打って、走って、守って、の野球に目覚めさせた。3年連続トップ選出、そして現役選手らの高い評価は、イチロースタイルが尊敬され、その先頭を走り続けていることを表す結果ともなった。
今年は、もう1つ特別な気持ちがある。
イチロー 2人しかいない(日本人の)ポジションプレーヤーが、メジャーのオールスターで同時にグラウンドに立つということは、非常に感慨深いです。
高校時代、母校・愛工大名電の合宿所で、練習試合をした当時星稜高の松井と運命的に出会った。「将来、どこの球団に行きたいとか、そんな話をした覚えがある。まさか2人がメジャーでプレーするなんて…」。しかも最高峰の球宴で実現する再会に、驚きを隠せない。
今季を迎えるにあたり、「3年やらなければ一人前じゃない」という言葉をよく口にした。自己ワーストの月間打率で始まった4月がうそのように、指定席の首位打者争いを繰り広げる。「オールスターに選ばれること、選ばれるだけの成績を残すことが、絶対条件の1つ。ここまでは悪くない」。まぶたに浮かぶ青写真は、3年連続の「1番ライト」で立つ真夏の夢舞台を描いていた。
◆最多得票 イチローの新人からの3年連続最多得票は、出場選手が現行形式のファン投票で選出されるようになった70年以降、初めて。
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