ジアンビが161キロ撃ち!宿敵ワグナーに雪辱
<MLB球宴ア・リーグ7−6ナ・リーグ>◇15日◇シカゴ・USセルラーフィールド
100マイル(約161キロ)の快速球を打ち砕いた。ヤンキースのジェイソン・ジアンビ内野手(32)はバットを高々と掲げ、右翼席に飛び込む打球の行方を追った。「彼にはこの前、チームが痛い目に遭っていたからね」。誇らしげにベースを一周する視線の先には、メジャー屈指の左腕クローザー、ワグナー(アストロズ)がうなだれていた。
3点差を追う7回2死。マウンドには見覚えのある顔がいた。6月11日、ヤ軍は本拠地でアストロズに史上初の6投手による継投でノーヒットノーランを喫した。その最後を締めたのがワグナーだった。通算371人の左打者と対戦し7本塁打しか許さない「左キラー」。ジアンビは今季、打率1割5分2厘と左投手を苦手にしていたが、ワールドシリーズの行方まで左右する「真剣勝負」に負けるわけにはいかなかった。
「まだ優勝が決まったわけじゃないけど、ア・リーグに(ワールドシリーズの本拠地開幕権を)与えられたことはうれしいね」。東地区首位で折り返したヤンキースも当然、有力なリーグV候補。世界一奪回が至上命令ともいえる伝統ヤ軍の主砲にとって、新方式のオールスターは格好のニンジン材料だった。
スウィーニー(ロイヤルズ)の負傷辞退で巡ってきた出場チャンス。球宴初アーチが逆転への呼び水になった。ジアンビは勝利に沸くロッカールームで、逆転弾のブラロックを呼び止めた。「君のような若者がホームランなんて驚きだ。夢が実現したな」。次はジアンビが、初のワールドシリーズ出場で夢をかなえる。
[2003/7/17 紙面から]
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