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2004/01/06
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ビッグユニット、ついにNY上陸へ
アメリカには日本のように年末年始に長い休みを取る習慣がない。12月25日のクリスマスと元旦がいわゆる国民の休日で、クリスマス前後にバケーションをとる人は多いが、あとはカレンダー通りに動く。大晦日を自主的に半休にする企業もあるが、筆者の友人には「大晦日も残業だった」と嘆く人が多数いた。
さて、そんな年の瀬、正月という日本人感覚はここアメリカにはないんだな、と実感させられることがMLBでも起こった。
日本では仕事納めとなった企業も多いらしい29日になって、ニューヨークの地元紙が一斉にダイヤモンドバックスの“ビッグユニット”ことランディ・ジョンソン投手が、ヤンキースに移籍する複数トレードの合意が近い、とトップ扱いで報じたのだ。
さらに翌30日には、ヤンキースとダイヤモンドバックスとの間で基本合意に達した、という見出しが各紙の裏1面やスポーツ面トップで踊った。
大晦日の31日になっても、ニューヨークポストがエンパイアステートビルなどニューヨークの摩天楼の中に並び立つ巨大なジョンソンの合成写真で裏1面を飾り、「ヤンクスがついにビッグユニットを手中に」と報じるなど、勢いは止まらなかった。
連日の進展ぶりに、これはそのまま休みなしで進んでいくのではないか、とちょっと心配させられたのだが、幸いにもカレンダーが筆者の心配を救ってくれる? ことになった。
そう、今年は元旦が土曜日だったため、アメリカも1、2日と休みになったのだ。ただあくまで元旦と日曜日、という感覚なのだが。ともあれジョンソンの移籍話はこれでいったん休止となったのである。
が、日本ならまだほとんどのところが仕事始めを行っていない3日は通常の月曜日。今度はバド・セリグMLBコミッショナーがトレードを承認したことが明らかにされたのだ。
ちなみに今回のトレードで、ヤンキースは今季14勝のハビエル・バスケスと左腕ブラッド・ハルゼーの2人の投手、さらにマイナー有望株のディオナー・ナバロ捕手を放出するのに加え、約900万ドルをダイヤモンドバックスに支払うとされている。
その後、交渉は06年以降の契約延長についてジョンソン側とヤンキースが合意できるかという段階に入っている。5日時点では2年3200万ドルという線で交渉が続けられているようだ。
既に決まったも同然という感じで、やっと各紙の報道も小さくなってきている。5日の各紙スポーツ・トップの話題はジョンソンではなく、メッツがアストロズからFAになっているベルトラン外野手獲得に1億ドルを提示、というもの。こっちはこっちでその額が注目されている。
前回お伝えした通り、とにかくヤンキースのみならずメディアまでが熱望したジョンソンはようやくニューヨーク上陸を果たしそうである。今度はドタキャンがないことを祈るばかりだが。
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
◎このコラムは毎週木曜日更新予定です
渡辺 史敏(わたなべ・ふみとし)

1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。 現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。
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