マリナーズ城島、英語で全米にアピール
【シアトル(米ワシントン州)24日(日本時間25日)=四竈衛】マリナーズ城島健司捕手(29)が、本拠地セーフコフィールドで入団会見を行った。日米約100人の報道陣が集まる中、英語で自己紹介とスピーチ。新人らしく「最初からアピールしていきたい」と抱負を語った。会見模様は大リーグ公式ホームページで中継されるなど、あらためて日本人初のメジャー捕手への期待度の高さをうかがわせた。背番号は「2」に決まった。2月1日にはアリゾナ州ピオリアで自主トレーニングに入る。
壇上の城島は、周囲の視線を確かめるかのように落ち着き払っていた。ズラリと並んだ9台のテレビカメラを前にしても、背筋を伸ばしたまま、よどみなく言葉を並べた。「Hello everybody」で始まった英語のスピーチ。あらかじめ台本を用意せずとも、滑らかでクリアに発音した。「もうちょっと話すつもりだったんですけど、あれしか出てこなかったんです」。会見終了後は苦笑交じりだったが、最後は「質問がありますか? 日本語でね」とジョークで締めくくった。会場の笑いを誘ったスピーチは、アピール十分で、地元シアトルの報道陣にも大好評だった。
メジャー1年目を迎える謙虚さと、日本で培った自信の双方を感じさせる入団会見だった。「日本人の捕手が初めて挑戦することですから勉強していかなきゃいけない。こういう時(会見)は晴れ舞台ですからうれしいですが、しっかりしなきゃいけないという気持ちにもなっています」。不安も期待もあれば、責任感もある。「今はボク自身のことをやるだけ。個人のパフォーマンスなしにチームの勝利はないですから」。必要以上に外的重圧を感じるつもりはない。その一方で、持ち得る力を出し切れば、それがマ軍のプラスになることは確信していた。
マ軍バベシGMが「これまで我々は本塁の後ろ(捕手)が弱点だった」と言う通り、城島獲得は今季のマ軍が最重要視する補強点だった。メジャー全体が捕手不足でもあり、日本人初の捕手への注目度は高い。実際、MLB公式ホームページが城島の会見模様を異例とも言える生中継。地元シアトルのメディアも、英語でスピーチした城島の姿勢を好意的に報じた。
マ軍側も、専属トレーナー・藤田一郎氏(47)の球場内での出入り許可および専用マッサージ室を用意するなど、支援態勢は万全。「最初からアピールしなきゃいけないし、捕手という大事なポジション。いろんな意味で貢献したいですね」。新天地に挑む緊張感以上に、腰の据わった期待感を漂わせる会見だった。
[2006/1/26/08:57 紙面から]
写真=本拠地のセーフコフィールドで、マリナーズのユニホームを着て写真に納まる城島
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