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野球タイトル
 

元中日監督の近藤貞雄さん死去

中日時代の近藤氏

 中日、大洋(現横浜)日本ハムで監督を歴任した近藤貞雄氏(野球解説者)が2日午前9時22分、呼吸不全のため東京・世田谷区の病院で死去した。80歳だった。ここ最近体調を崩し、闘病生活を送っていた。

 球界屈指のアイデアマンが逝った。今でこそ常識となった「投手分業制」を確立したのが近藤氏だった。中日投手コーチ時代、板東英二をリリーフに転向させて成功。また、権藤博(元中日)を酷使した反省から「投手の肩、ヒジは消耗品」とし、球数の制限や投げ込みの禁止などの考えをいち早く球界に持ち込んだ。

 81年に中日監督に就任。「野武士野球」をスローガンに強力打線をつくり、82年には全盛期の江川、西本を擁した巨人を打ち破って逆転優勝を果たした。西武との日本シリーズでは、節目の試合で打球が一塁塁審に当たって得点機をつまれ、2勝4敗で敗退。その後も「あれが抜けていたら日本一だった」と悔しそうに振り返っていた。

 85年に大洋の監督に就任。高木、加藤博、屋鋪の俊足3人を1〜3番に起用して「スーパーカートリオ」と名付けた。細身でダンディー。88年オフには当時史上最高齢の63歳で日本ハムの監督に就任した。グラウンドでは激しく、1年目の89年に2度も退場処分となり、99年阪神野村監督(当時64歳)に抜かれるまで、最高齢退場者記録を持っていた。99年に殿堂入りした。「野球は意外性のスポーツ。仕事や日々の生活に疲れた人たちが見に来るのに、塁に出たらバント式の野球が面白いはずがない」。ざん新な発想と行動力を持った野球人だった。

 ◆近藤貞雄(こんどう・さだお)1925年(大正14年)10月2日、愛知県岡崎市生まれ。旧制岡崎中、法大を経て、43年に右腕投手として西鉄(現西武)入団。23勝を挙げた巨人時代の46年の暮れに、事故で利き腕の右手中指の腱(けん)を切断。しかし3本指を駆使する投法を開発し、中日に移籍した48年から54年の引退までに24勝した。現役11年の通算成績は222試合登板で55勝71敗、防御率2・91。81年に中日監督に就任し、82年にリーグ優勝。西武との日本シリーズは2勝4敗で敗れた。その後、大洋(現横浜)と日本ハムの監督も歴任。99年に殿堂入り。

[2006/1/3/09:35 紙面から]

写真=中日時代の近藤氏


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