ロッテ黒木完全復活へテーマは「里帰り」
完全復活で凱(がい)旋帰郷する。ロッテ黒木知宏投手(32)が9日、ロッテ浦和球場で自主トレをスタート。今季のテーマを「里帰り」に決めた。
戻るべき場所は分かっている。「自分にとって1軍のマウンドが古里。『帰らせてあげる』のではなく、『自分で帰る』つもりです」。右肩痛をはじめ長年悩まされてきた肉体の不安もない。住み慣れた場所に手が届く確信があればこそ、「里帰り」という言葉に迷いはなかった。
本格始動はいきなり5時間以上に及んだ。航空機の予約がなかなかとれず、故郷の宮崎から前日の最終便で帰京したばかり。それでも午前9時過ぎには球場に一番乗りした。「初握り」となったキャッチボールは30メートルの距離で約30分間、感触を確かめた。「去年はリハビリからのスタート。この時期、肩の不安なくボールを握るのは何年ぶりでしょうか」と喜んだ。
開幕ローテーションの座を狙う。「セラフィニが抜けてポジションが1つ空いた。争って勝ち取りたい」。肩痛から解放されたことでウエートトレのペースは上がった。オフの肉体改造で体重は4キロアップ。4シーズンで計3勝に終わったが、指先からボールに伝わる力の違いを感じている。
「里帰り」には故郷へ恩返しの意味も込めた。今年は宮崎サンマリンスタジアムで球宴が初開催される。「格好つけて言えばそう」と照れたが「うまくかみ合えば可能性は0ではない。1年間1軍で投げられれば、それなりの成績を残せる」。例年以上に長い正月休暇を地元で過ごし、そこでテーマを思い付いた。新年の夢物語で終わらせるつもりはない。【中島正好】
[2006/1/10/09:20 紙面から]
写真=ランニングした黒木の背中から湯気が上がる
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