ソフトB松中7年契約、指導者手形も用意
ソフトバンク松中信彦内野手(32)が27日、福岡市内の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、日本人選手としては球界史上最長となる「7年契約」を結んだ。契約内容は、今年から09年までは基本年俸5億円プラス出来高(金額は推定)。残り3年については基本年俸が再検討され、最大50%減のマイナスインセンティブ、球団側に契約解除の選択権があるオプションも盛り込まれている。大型契約に加え、球団は将来の“指導者手形”も用意。球団スローガンとして「世界一」を掲げるソフトバンクが、選手の待遇面でメジャー水準に達した格好だ。
松中が日本球界のトップに躍り出た。横浜三浦の6年を塗り替える7年契約。ヤンキースのA・ロドリゲスの10年には及ばないが、ヤ軍松井の4年は上回った。09年までの基本年俸5億円も今季の日本人最高額。自主トレ先のグアムからこの日帰国して交渉に臨んだ松中は「7年は僕の中ではあり得ない数字。うれしいのとありがたいのと。これからが大変だな、と」。喜びの中にも責任感が自然とにじんだ。
契約内容は、09年まで基本年俸5億円+出来高で、10年以降の基本年俸は再度、見直される。10年からは最大50%減のマイナス出来高もある。さらに10年以降は故障や契約に見合う活躍ができないと判断された場合、契約を解除できる選択権が球団側にある。「松中だから結んだ契約。ホークスで現役を終えてもらうため」と角田代表は松中限定の特別契約を強調した。
松中は07年にFA権を取得する予定。球団は松中と04年から3年契約を結んでいたが、最終年を前に先手を打つ形で、昨年末に「4年20億円+出来高」の新契約を提示していた。小久保が無償トレードで巨人移籍、井口と城島はFAでメジャー移籍と主力の流出が相次ぎ、危機感を抱いていた球団が松中との長期契約に踏み切った。また角田代表は「リーダーとして将来的にも残ってほしい意味合いがある」と“指導者手形”も認めた。
松中は「子供たちの目がメジャーに向いている中で、国内でもこれだけの契約が結べることを示せた。複数年に甘えていないところをファンに見てほしいし、何より子供たちに夢を与えることができたと思う」。7年後は39歳になるが「目標の40歳へもうひと頑張りできる」。3年契約の中でも3冠王、2冠を獲得した。日本人選手最長契約にも松中に慢心はない。【中村泰三】
[2006/1/28/09:01 紙面から]
写真=7年契約で複数年契約した松中は代理人の高橋弁護士と会見し笑顔を見せる
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