ロッテ豪州キャンプ、ドタバタ劇で幕開け
【ジーロング(オーストラリア)29日=前田祐輔】荷物が出てこない…。連覇を目指すロッテナインが、1軍キャンプ地の同地に到着。真夏の太陽の下、気持ち良く降り立とうとしたところで、航空会社側のトラブルで荷物出しが大幅に遅れるハプニングに巻き込まれた。空港から最後のバスが出発したのは、到着後約3時間が過ぎてから。選手たちは移動の疲れ以上に、ぐったりとなってしまった。98年米アリゾナ以来の海外キャンプは、ドタバタ劇で幕を開けた。
連覇を目指すロッテの前に、思わぬ“敵”が待っていた。羽田空港を前日28日午後11時30分に出発し、オーストラリア・メルボルンにこの日午前11時20分(日本時間同9時20分)に到着するチャーター機で移動。しかし、予定通りの行程は、到着までだった。待てど暮らせど、選手たちが出口に現れない。空港がざわめき始めたころ、歓迎セレモニーに出席しなくてはいけない選手会長の小林雅が、荷物を受け取らないまま、慌てて外に出てきたほどだった。
結局、選手を乗せた最後のバスが空港から出発したのは、午後2時10分すぎ。約10時間のフライトの後に、3時間近く空港内に“閉じこめられて”いたことになる。本来は、この日の到着後、希望者は午後の時間を自主トレに当てる予定だった。しかし、頭を丸刈りにして気合を入れていた黒木は「今日は練習する気になれない」とぐったり。西岡も「疲れた。気分悪い。荷物がつくのが遅すぎでしょ」とこぼした。「もう絶対にこんなところに来ない」と、声を荒げる選手もいた。
大幅に遅れた理由は、旅行代理店の関係者によると、大きく2つによる。1つは選手たちの飲料水など本来は貨物として一括で処理するはずのコンテナを、誤って一般の荷物と一緒にターンテーブルで出してしまったこと。このため、本来ターンテーブルから出てくるはずだった選手たちの荷物出しが大幅に遅れた。さらに、検疫の厳しいオーストラリアでは、到着時に荷物に専用のスプレーをかけなくてはいけない。日本の土が付いたものも持ち込む事はできず、スパイクなどもチェックの対象になった。
いずれも本来はメルボルンに乗り入れないチャーター機での移動で、同関係者は「現地職員とのミスコミュニケーションが原因」と説明。ロッテにとっては専用機を用意して万全だったはずの移動が、何とも皮肉な結果になってしまった。連覇に向けて、温暖な場所でのキャンプを選んだが、波乱含みのスタートになった。【前田祐輔】
[2006/1/30/08:32 紙面から]
写真=小林雅はジーロング市・マクミラン市長(後方)から歓迎の花を受け取ったものの、お互いに疲れたような表情
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