巨人野口最多144球、スライダーも披露
中日からFA移籍した巨人野口茂樹投手(31)が4日、今キャンプ最多の144球を投げ込み、ついに存在感をアピールした。
G投ではどうしても地味になりがちだった男に、スポットライトが当たった。これまでは上原、桑田、辻内、新外国人グローバーらに周囲の目は奪われていた。FA左腕ここにありとばかりに、ミット音が響き渡る。村田バッテリーコーチを打席に立たせてカウント形式をとり、ときには宝刀スライダーを披露。そのほとんどが低めに制球された。「いつもこれぐらい放りますよ。晴れたらいくし、悪ければ控えますし」と表情1つ変えずにブルペンから出てきた。1日が54球、2日が70球。好天に誘われるように、一気にペースを上げてきた。
リーグ屈指の中日投手陣でも投げ込みはトップクラス。キャンプ中は通算2500球は超えていた。序盤のテーマは「外のライン」と「低め」という。右打者への外角球とひざ元に食い込むスライダーの制球を確認。「特別なことはありません。バランスを意識して投げました」と話したが、狙いは明らかだった。
視察こそしなかったが原監督は「実力至上主義に変わりはない。その過程でこちらにそういう話が入ってくることはいいことだよ」と、満足そうにうなずいた。投げ込む自分のスタイルで存在を目立たせ始めた。【沢畠功二】
[2006/2/5/09:27 紙面から]
写真=投げ込みを行った野口
|