ヤクルト古田、高井へ愛のムチ締め
ヤクルト古田敦也兼任監督(40)が最後の最後に愛のムチを振るった。12球団最長となる31日間のキャンプが3日に終了。最終日の練習は午前のみとあってごく軽めかと思いきや、ブルペンで高井の球を受けながら厳しいチェックを入れた。制球が定まらず「全部ストライクでええんやぞ」と要求。それでも球が荒れると最後には無言になり、他にはだれもいないブルペンに高井の投げる音だけが響いた。首脳陣、報道陣の目もそこに集中。厳しい状況に置いて試練を与えた。
高井は古田兼任監督が最も気に掛けていた。このキャンプでは選手を気分よくプレーさせることに配慮。各選手きっかけをつかんで監督を喜ばせた。「あとは高井くんですね」とも話していた。リリーフ転向をきっかけにした飛躍を望むからこその愛のムチ。悲壮な表情で投げ込んだ高井も「いつもと違う緊張感でした。監督に捕ってもらってうれしかった」と、気丈に受け止めた。
兼任監督にとって手探りの31日間だった。「両方で全力を尽くしてやりたいと思っていた。そういう意味では戸惑いやうまくいかないこともあったけど、それなりに一生懸命やりました」。選手としての練習不足は否めないが、昨年より早いオープン戦出場(7、8日のソフトバンク戦を予定)などで補っていく。兼任監督の戦いが第2段階へと突入する。【大塚仁】
[2006/3/4/09:21 紙面から]
写真=城石(右)の音頭に合わせ一本締めを行う古田兼任監督(中央)
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