【WBC】上原「むかつきますから」
<WBC2次リーグ1組:米国4−3日本>◇12日◇米カリフォルニア州アナハイム
試合後、上原は無言のまま厳しい表情でロッカールームへと引き揚げた。「判定変更」での、逆転サヨナラ負け。「この終わり方はむかつきますから。今日の終わり方では全員が納得しないと思う」。5回1失点。先発としての仕事を果たしただけに、悔しさも大きかった。
日本の命運を握る初戦のマウンド。5回75球を投げて、本塁打1本に抑えた。初回無死一、二塁のピンチでは、グリフィーを外角いっぱいのストレートで見逃し三振。さらにA・ロッドを、内角高めのストレートでのけぞらせてから、最後は三塁ゴロ併殺打に切って取った。3万2896人が詰め掛けた完全アウエー状態の中、指笛を鳴らし続ける地元アメリカ応援団を、力で沈黙させた。
「真っすぐは簡単に打ってくる」と判断し、序盤からフォークを多投。際どい球はファウルで粘られ、8日(日本時間9日)のマリナーズ戦では5回54球だった球数が、この日は2回で44球を数えた。それでも「怖いと思って投げるのと、気持ちを入れて投げるのでは全然違う」と立ち向かった。
アメリカ相手でも、自分の投球に集中した。1次リーグのアメリカ−メキシコ戦も、ホテルで静養。「ビデオは打っているシーンばっかりだから、あまり見なかった」と、マイナス要素はすべて取り払った。
敗れはしたが、これで終わりではない。「王監督も18日にもう1回やろうと言っていた」と前を向く。18日(日本時間19日)は準決勝。「それに向けてやっていきたい」。リベンジのマウンドへ、すぐに照準を切り替えた。【前田祐輔】
[2006/3/14/08:43 紙面から]
写真=5回裏2死一塁、上原は打者グリフィーの遊飛を川崎が好捕しマウンド上で拍手。後方は谷繁
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