初球から振った藤本の勝利
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| 10回裏阪神1死満塁、サヨナラ犠飛を放った藤本 |
たった1球が勝負を決めた。10回裏1死満塁。藤本のサヨナラ犠飛で決着がついた。「なんで初球に、緩い高めのボールを投げるんだ」と言いたいが、ここは初球から振りにいった藤本がダイエーのバッテリーより一枚上だったということだろう。打者心理からいえば大事な場面、1球見たいところ。よく打ちに行ったと思う。
守っているダイエーには1点とられれば、負けが決まる。打席には非力な左打者が入った。マウンドは左腕篠原。力勝負に出て抑えにいくところだ。それが、最も投げてはいけない「緩い高めのボール」で入り、犠飛を打たれてしまった。裏をかいたつもりかもしれないが、もったいない1球になってしまった。
阪神には地元甲子園に戻っての初勝利。それもサヨナラ勝ち。しかし、まだこのシリーズの流れを変えるまでにはいっていない。この日も勝ったとはいえ、和田、岡本、篠原3投手からわずか4安打しか打っていない。うち1本が金本の本塁打となって、やっとのことで追いついた。和田が外をつこうとしたまっすぐが中に入った。金本がドンピシャでとらえたが、和田には1球だけの失投だった。城島のリードの方が、まだまだ阪神打線をほんろうしている。
2勝2敗として、数字通りやっと五分になる。今日23日の先発は井川が予想される。シーズンを引っ張ってきたエースで2度も勝てないとなると、ますますダイエー有利になる。この日もそうだったが、第4戦もどうしても負けられない戦いだ。
ダイエーは地元で2連勝したことが大きい。極端にいえば、甲子園で3連敗してもいい。再び福岡に戻ってチームを立て直し、勝負することができる。(日刊スポーツ評論家)
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