油断につけ込んだ阪神らしい勝利
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| 6回の逆転打でヒーローとなった桧山(右)と笑顔で抱き合う星野監督 |
5戦目にして、阪神が一番いい勝ち方をした。2試合連続のサヨナラ勝利を挙げてはいたが、第4戦など4−1から1度は追い越される苦しい展開。この日は抑えるべきところで抑え、取るべきところで点が取れた試合だった。
勝負を決めることになった6回、相手のちょっとした油断につけ込んだ今季の阪神らしい攻めだった。2死無走者。打者今岡もカウント2−0と追い込まれていた。その3球目、130キロの打ちごろの変化球を逃さずに中前打した。斉藤には悔いの残る1球だったろう。
直後にマウンドを蹴り上げる姿を見て、この精神状態ではまずいと思った。次打者赤星は、三塁手川崎が打球をはじいて生きた。記録は安打と出たが、グラブの出し方が逆だった。これも油断だと思っている。金本は警戒されての四球。相手の油断を見逃さず、しっかりと攻め続け、満塁とした時点で勝負ありだった。桧山は3球目、146キロの速球を左前にはじき返し、逆転の2走者を迎え入れた。
守りでは、前夜、押し出しの四球を与え、もう使えないだろうといわれた安藤を、1点差の8回にあえて登板させた。2死後、四球を出してウィリアムスに代わったが、今後も必要な投手としてよみがえるチャンスを与えた。投打ともに、やるべきことはやってのけたということだ。
連敗から一気の3連勝で王手をかけた。しかし、これでやっと五分になったとみている。このシリーズ、地元チームが有利になる、と予想した通りに進んでいる。1日空いて、敵地の戦い。パの野球(DH制)にも戻る。打てなかった杉内と和田もいる。阪神が1勝先んじたことは間違いないが、安心はできない。勝負の行方はまだ見えてこない。(日刊スポーツ評論家)
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