
須永、ハム強行指名に「拒否」
巨人一本に希望を絞っていた浦和学院(埼玉)の須永英輝投手(18)は日本ハムから指名を受けた。かたくなな表情はなかったものの、現在の心境を「拒否」と明かした。
午後2時4分、「日本ハム須永指名」の一報が入ると、記者会見場となった浦和学院の会議室がざわついた。体育の授業中だった須永は同12分、会見場に駆けつけ、初めて意中外の球団からの指名を知った。「評価してもらって、感謝したい。これからゆっくり考えたい」と慎重に語った。
これまで通り巨人一本で、希望以外は東京ガスを中心に社会人入りする気持ちは固い。日本ハムの指名は「びっくりした」というが「意思は変わらない。迷いもありません。自分の中で決まっていること。(巨人への気持ちは)あります。(社会人入りした場合の)3年間は遠回りじゃない? はい」と答えた。
さいたま市の同校にはこの日、テレビカメラを含めて約50人の報道陣が集まった。職員も交通誘導など応対に追われた。だが意中外の球団の指名に、予定していた野球部員による胴上げは取りやめた。指名後、日本ハムから即日あいさつの打診を受けたが、森士(おさむ)監督(39)の「冷却期間を置きたい」という理由から20日になった。
会見後、グラウンドに出た須永の前で、何事もなかったかのように野球部の練習が行われた。指名を知った瞬間は「頭の中が真っ白になった」と振り返った。時間がたつとともに、徐々に本音も出た。日本ハム入団の可能性について、しばらく沈黙した後に「(現段階では)拒否です」と漏らした。そして現在の心境を「灰色」と表現した。
ただ時折笑顔も見せるなど、かたくなな態度ではなかった。「落胆はありますが、指名には感謝したい。日本ハムは素晴らしいチーム。小学校に入る時に試合を見たことがあります」と言葉を選んだ。北海道のイメージを「寒いが、おいしい食べ物がある」として笑いも誘った。森監督は「厳粛に受け止めて接していきたい」と冷静だった。拒否して社会人入りか、日本ハム入りか。18歳の決断が迫られる。
[2003/11/20 紙面から]
写真=浦和学院の須永は志望の巨人ではなく日本ハムに2巡目指名され、会見で額の汗をぬぐう
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